世界競争力報告

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世界経済フォーラム(WEF)は10月9日、2019年版の「世界競争力(Global Competitiveness Index)報告」を発表した。

http://reports.weforum.org/global-competitiveness-report-2019/

世界経済フォーラムはダボス会議を主催するスイスのシンクタンク。

141カ国・地域を対象に「革新力」「労働市場」など12項目を100点満点評価した。

シンガポールが初めて1位となり、昨年首位だった米国は2位に後退した。日本は6位と前年より1つ順位を下げた。

WEFは「人的資源や制度改革などに投資した国は生産性を向上させた」と分析した。

1位のシンガポールは「金融システム」「マクロ経済の安定性」などが高評価だった。WEFは米中の貿易摩擦に伴う生産移転などを念頭に「シンガポールやベトナムなど貿易摩擦の恩恵を受けた国もある」としている。

3位の香港は金融やマクロ経済が評価され、前年より4つ順位を上げたが、今後は長引くデモが影響する可能性がある。

韓国は13位、中国は28位だった。EU離脱で揺れる英国は1つ順位を下げて9位だった。

順位と総合点は以下の通り。(141か国・地域)

2018 2019
Singapore 2 83.5 1 84.8
USA 1 85.6 2 83.7
HK 7 82.3 3 83.1
Netherlands 6 82.4 4 82.4
Switherlands 4 82.6 5 82.3
Japan 5 82.5 6 82.3
Germany 3 82.8 7 81.8
Sweden 9 81.7 8 81.2
UK 8 82.0 9 81.2
Denmark 10 80.6 10 81.2

日本の評価内訳は以下の通り。

長寿を背景に「健康」は100点だったが、硬直的な労働市場や、女性の労働参加が不十分である点などに改善の余地が大きいとした。

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