住友商事、日豪水素サプライチェーン構築実証事業に参画

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住友商事は10月28日、川崎重工、電源開発(Jパワー)、岩谷産業、丸紅と豪州のエネルギー企業 AGL Energy Limitedが取り組んでいるHydrogen Energy Supply Chain Project(HESC Project )の実証事業に参画すると発表した。

HESC Project は豪州ビクトリア州 Latrobe Valleyの褐炭から製造された水素を液化し、日本へ輸送するもの。

2014/11/24 川崎重工、産業用では初の純国産独自技術の水素液化システムを開発

豪州政府とビクトリア州政府が共同で1億ドルを供与する。

実証設備の建設は、2019年から順次開始しており、最初の水素製造および輸送試験は、2020年から2021年の間に実施する。成功すれば2030年以降に商用化を行う。



豪州側部分は、川崎重工、Jパワー、岩谷、丸紅とAGLのコンソーシアムが担当する。

川崎重工と岩谷産業は、液化水素積荷基地の建設および運用評価を担当
Jパワーは、褐炭をガス化し、製造された水素ガスの精製設備を担当
丸紅はそれぞれの実証を基に将来の商用サプライチェーン構築に向けた具体的な道筋の構築を行う。

AGL はガス化プラントの土地を提供、褐炭を供給するとともに、諸サービスを提供する。

海上輸送及び日本での受け入れは、日本側のコンソーシアム CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA )が担当する。

組合員:

 州でのガス化設備担当:Jパワー
 液化水素運搬船及び液化水素受入基地担当:シェルジャパン、川崎重工、岩谷産業
 商用化検討担当:丸紅、JXTGエネルギー


 

液化水素受入基地 神戸空港島

 

住友商事は、本実証において、豪州連邦およびビクトリア州政府が取り組んでいるCarbonNet Project(二酸化炭素回収・貯留事業化における調査・実証に関するプロジェクト)とのコミュニケーションを促進する役割を担い、将来のCO2フリー水素サプライチェーンの構築を目指し実証事業の完遂に貢献するとしている。

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