米FRB、追加利下げ

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米連邦準備理事会(FRB)は10月30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.25%引き下げ、7月、9月に続く3会合連続の利下げに踏み切った。

貿易戦争のリスクを警戒し、金融緩和で景気悪化を未然に防ぐ。

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2008/10  2.00%→1.50%→1.00%
2008/12  0.00%~0.25%
 0.00%~0.25%
2015/12  0.25%~0.50%
2016/12  0.50%~0.75%
2017/3  0.75%~1.00%
2017/6  1.00%~1.25%
2017/12  1.25%~1.50%
2018/3  1.50%~1.75% パウエル議長
2018/6  1.75%~2.00%
2018/9  2.00%~2.25%
2018/12  2.25%~2.50%
2019/7  2.00%~2.25%
2019/9  1.75%~2.00%
2019/10  1.50%~1.75%

付記 2020年3月3日、FRBが緊急利下げ 0.50%
3月15日、政策金利を一気に1%引き下げ

2020/3/3

 1.00%~1.25%

2020/3/15

 0.00%~0.25%

声明文では、「見通しについての不確実性が残る」との文言を残した。
しかし、「景気拡大や力強い労働市場、対称的な2%目標近くのインフレの維持に向けて適切に行動する」との文言は削除された。

パウエルFRB議長の定例会見では以下の発言があり、利下げを当面休止すると示唆したと見られている。

「金融政策は良い状況にあると判断」
「現行の政策スタンスは適切であり続ける可能性が高い」
「利上げの前には著しいインフレ率の上昇が必要」
「米景気は底堅く、物価上昇率も2%に復するだろう。3回の利下げはこうした経済見通しを支えるものになる」

付記 FRBは12月11日、4会合ぶりに金融緩和を見送った。2020年は「利上げも利下げもゼロ」との政策シナリオを提示した。

"Over in Europe and Japan they have NEGATIVE RATES. They get paid to borrow money.

Don't we have to follow our competitors?" Yes we do. The Fed doesn't have a clue! We have unlimited potential, only held back by the Federal Reserve. But we are winning anyway!

発表を受け、失望を表明した。

People are VERY disappointed in Jay Powell and the Federal Reserve.
The Fed has called it wrong from the beginning, too fast, too slow. They even tightened in the beginning.
Others are running circles around them and laughing all the way to the bank. Dollar & Rates are hurting our manufacturers.
We should have lower interest rates than Germany, Japan and all others.
We are now, by far, the biggest and strongest Country, but the Fed puts us at a competitive disadvantage. China is not our problem, the Federal Reserve is! We will win anyway.


なお、FRBは7月末に
米国債など保有資産を縮小する「量的引き締め」も、2カ月前倒しして終了することにした。

3月20日の米連邦公開市場委員会で「量的引き締め」は2019年9月末で停止すると決めたが、7月末の終了を決めた。

しかし、FRBは10月11日、短期金融市場の資金不足を解消するため、短期国債を月600億ドルのペースで購入すると発表した。
10月15日から開始し、少なくとも2020年4~6月期まで続ける。

米市場は資金需給が逼迫して短期金利が急上昇するなど不安定な状況が続いていた。

ーーー

米商務省が10月30日に発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)の速報値(季節調整済み)は年率換算で前期比1.9%増と、市場予想の1.6%増を上回った。

米国のGDP 2019/3Q 一次速報 1.9% (2Q 確報+2.0%、1Q確報 +3.1%)

物価の状況は次の通り。

米国の9月のCPI、PCE
NY連銀の「基調的な物価指標」(UIG)

付記 10月の統計が発表になったため、差し替え
10月の米雇用統計(非農業部門、季節調整済み、速報値) +12.8万人  8月、9月と大幅上方修正  

2019/9の失業率3.5%は、1969年12月(3.5%)以来。

2019/9 3.5%
2019/4、5、10月の失業率は3.6%





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