韓国のSK Biopharmaceuticals、独自開発した新薬で米FDAから販売許可取得

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SK Biopharmaceuticalsは11月22日、独自に開発したてんかん新薬 XCOPRI® (一般名 Cenobamate)が米国食品医薬品局(FDA)から販売許可を受けたと発表した。

Cenobamate はSK Biopharmaceuticalsと米国子会社 SK life Scienceが発見し、成人患者の部分発作(「焦点発作」)の治療薬としての可能性が研究されている。

Cenobamateの作用機序は完全には分かっていないが、2つの別個のメカニズム、GABA-A受容体の調節による阻害電流の増強と、持続性ナトリウム電流の阻害による興奮性電流の減少で作用すると考えられている。

2019年2月に成人の部分発作用に可能性のある治療薬としてFDAに新薬承認申請を行った。

臨床試験で一部のてんかん患者から発作が完全に消える効果が立証された。


韓国のバイオ企業が海外企業の手を借りずに、新薬候補物質の発掘からグローバル臨床、米FDA承認まで独自に実現したのは今回が初めて。
SKグループが「第2の半導体」として注目して、約20年間投資してきたバイオ事業が、初めて実を結んだ。

SK Biopharmaceuticalsは、2020年第2四半期に米国での販売を開始する。製薬業界はこの年間売上高は1兆ウォン(約8.5億ドル)を超えると推定する。

グローバルてんかん治療剤の市場規模は、昨年基準で約61億ドル(約7.2兆億ウォン)で、米国製薬会社が54%の33億ドルを占めている。

同社社長は、「てんかんを含めて、中枢神経系分野の疾患で新薬発掘、開発、商業化能力を全て備えたグローバル総合製薬会社とした生まれ変わりたい」と語った。

SK Biopharmaceuticalsは 現在 SK Holdingsの100%子会社だが、本年中に企業公開(IPO)に乗り出す予定。

同社は韓国京畿道板橋の同社研究センターで革新的な新薬開発の基礎研究を行い、米国ニュージャージー州の米国子会社SK Life Scienceを通じて世界的な臨床開発とダイレクトマーケティングを進めている。

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SK Biopharmaceuticals は2019年2月14日、スイスのArvelle Therapeutics GmbHとの間で、Arvelleが欧州でCenobamateを開発・商品化する独占ライセンス契約を結んだと発表した。

SK Biopharmaceuticalsは契約に基づき、欧州での純売上高にかかるライセンス料に加え、1億ドルの前払い金を受け取り、一定の目標達成時に最大4億3000万ドルを受け取る。

また同社はArvelleのかなりの株式を取得するオプションを得た。

同社は欧州以外の全領域での商権を維持する。

Arvelle Therapeuticsは中枢神経系(CNS)疾患患者に革新的なソリューションをもたらすことを使命とするバイオ医薬品企業で、スイスに本社を置き、国際シンジケートから欧州に重点を置くバイオ医薬品企業に対するものとしては最大級の新規資金供給コミットメントを受けている。

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