アラムコIPO、史上最大の2.7兆円調達

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サウジアラムコは12月5日、新規株式公開(IPO)の公開価格を32リヤル(8.534米ドル)に設定したと発表した。調達額は256億ドルと、2014年の中国アリババグループがNew Yorkで調達した250億ドルを超す「史上最大のIPO」になる。( 1リヤル=0.266688 US$)

この株価で計算すると、同社の企業価値は1.71兆ドルとなり、ムハンマド皇太子がこれまで主張してきた「2兆ドル」を下回る。


付記

Saudi Aramco は12月11日、国内証券取引所タダウルに株式を公開した。初値は値幅制限の上限となる35.2リアルを付け、売り出し価格(32リヤル)を10%上回った。
時価総額は約1兆8770億ドルと、米Apple(約1.2兆ドル)を上回り、世界最大の上場会社となった。

12月12日序盤の取引で8%高の38.15リヤルをつけ、企業価値は2兆ドルを超えた。(1.5%上場分の株価によるもので、実際の価値ではない。)

付記

Saudi Aramco は2020年1月12日、当初の30億株に加え、4.5億株を追加公開したと発表した。38億ドルを調達、合計で294億ドルとなった。

"greenshoe option"(or over-allotment) によるもので、引受証券会社は、売出し後に株価が堅調に推移している局面において、追加売出し分を、自らが売出人となり売出しを行うことが出来るが、その追加売出し分については、発行会社から追加調達するもの。


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Saudi Aramco は11月17日、新規株式公開(IPO)の購入希望の受け付けを正式に始めた。

AramcoはIPOを2段階で実施する。国内の証券取引所 Tadawul への上場を先行させ、2020年以降に海外市場でのIPOに踏み切る。

同社の発行済み株式数は2千億株だが、先ず、その1.5%の30億株を国内で売り出す。

Aramcoが設定した目標株価は30~32サウジリヤル(約 8.00~8.534米ドル) で、30億株で240~256億ドルになる。

サウジ人やサウジに居住する外国人投資家は11月28日までに購入の申し込みをする。内外の機関投資家向けの販売活動も正式に始まった。
全体の応募の締め切りは12月4日で、Aramcoは12月5日に最終的な売り出し価格を発表する。

2019/11/19 サウジアラムコ、まずサウジ国内で上場、IPOの受付開始

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アラムコは今回の30億株の1/3をリテール投資家に割当て、残りの2/3を機関投資家に割り当てた。

サウジアラビア通貨庁(SAMA)は国内投資家の需要を喚起するため、IPOでAramco株を取得するリテール投資家への貸し出し上限について、通常のIPOの2倍に引き上げた。

報道では、募集額の4.65倍(1190億ドル相当)の応募があったという。

2014年のナショナル・コマーシャル・バンクのIPOには公開株数の23倍の需要が集まっており、それらと比較すると、需要が強いとは言えない。

情報筋によると、アラムコはリヤドの Tadawul 取引所で12月12日に取引を開始することが予想されている。

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