塩野義製薬も新型コロナウイルス検査キットを導入へ

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マイクロブラッドサイエンスは20096月に設立され、独自開発による微量採血器具とこれを用いた臨床検査サービスを展開している。

同社は、東京医科歯科大学との共同研究の成果として確立した微量検査技術を実用化し、微量血液検査専門の分析センターを設立した。

同社は独自に中国企業のVazyme Biotech (南京诺唯赞生物科技)から新しい検査キットの輸入を開始するが、塩野義は医療現場等への一刻も早い供給を目指し、これの販売および取り扱いに関して、同社との業務提携に向けた協議を進める。

輸入するCOVID-19抗体検査キットは、新型コロナウイルス感染の初期に体内で産生されるIgM抗体と、IgMより若干遅れて産生され増加するIgG抗体の両方を一挙に免疫クロマト法(金コロイド法)で測定することを基本原理としてい る。

一滴の血液検体から、極めて簡便に測定でき、10分で迅速に検査結果が得られる 。Vazyme社の中国内臨床試験データでは、感度94.03%、特異度97.02%と、高い性能を有しているとしている。

塩野義では、下記のような適応や使用現場を想定している。

1PCR検査前の「スクリーニング検査」として:
  ①空港や港で検疫官(医師)の判断の下で行
う入国者の検査
  ②
COVID-19患者が勤務、登校していた事業所や学校、その他、クラスターでの接触者等の検査

2亜急性期や回復期のCOVID-19患者の免疫獲得状態の把握

3その他、SARS-CoV-2 / COVID-19の疫学的調査や研究など

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