主力のメタノールが、値下がりと、サウジのメタノールJVの出資比率減、一過性費用の発生などで赤字となり、大幅減益となった。
単位:億円 (配当:円) |
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同社の海外メタノール事業はJV運営で持分法損益となるため、これを含めた経常損益ベースで判断する。
18/3 | 19/3 | 20/3 | 増減 | うち持分法 | 21/3予想 | |
天然ガス系 | 149 | 227 | -57 | -284 | -244 | -18 |
芳香族 | 251 | 140 | 105 | -35 | 56 | |
機能化学品 | 386 | 282 | 223 | -59 | -45 | 194 |
特殊機能材 | 63 | 45 | 58 | 14 | -4 | 49 |
その他 | 3 | 5 | 0 | -5 | -4 | 0 |
全社 | -46 | -6 | -18 | -12 | -20 | |
合計 | 807 | 692 | 311 | -381 | -297 | 261 |
主力のメタノールの価格は下図の通り、低迷が続く。
持分法子会社以外の営業損益でも71億円の減益だが、メタノール等の価格差が-108億円ある。
光学樹脂ポリマー、電子材料等では数量増の益が56億円ある。
三菱ガス化学が主体(47%出資)の日本・サウジアラビアメタノール(JSMC)とサウジのSABICとの50/50JVのSaudi Methanol Company (AR-RAZI) は2018年11月29日に合弁契約の期限切れを迎えた。
その後の交渉で下記の通りとなった。
JSMC SABIC 従来 50% 50% 2018/11/29 25% 75% SABICは 150百万ドルをJSMCに支払い 2019/3/末契約延長 25% 75% JSMCは 1,350百万ドルをSABICに支払い JSMCは 1,350百万ドルを20年分割で経費算入する。
これにより、2020年3月期は持分利益が半減した。
2018/11/5 三菱瓦斯化学のSaudi Methanol、合弁契約の期限切れ
なお、三菱ガス化学は当期にAR-RAZI株式売却に伴う損失や追加の税金費用など一過性費用の発生78億円を計上した。
持分法損益については2021年3月期も、一過性費用がなくなるだけで、当期と同じ状況が続く。
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