2020年3月期は増収増益で、営業損益、経常損益、当期損益とも10年連続増益で、いずれも3期連続の最高益になった。
Shintechが減益となったが、半導体シリコンの増益で補った。
2021年3月期については、コロナ禍がいつどのように終息するか、世界経済への毀損がどのぐらいになるのか、現時点では見通せないため、未定とした。
単位:億円 (配当:円) |
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2008年3月期以降の減益については 2019/5/1 主要企業の2019年3月決算ー信越化学 の後半参照
年間配当は5期連続での増配で、2015年3月期までの100円から220円とした。
営業損益は下記の通り。
営業損益推移 (単位:億円)
セグメント | 17/3 | 18/3 | 19/3 | 20/3 | 増減 | |
塩ビ・化成品 | 532 | 932 | 1,065 | 922 | -143 | シンテックは高水準の出荷を継続したが、市況の影響を受け減収減益(下記)。 |
シリコーン | 425 | 520 | 585 | 615 | 29 | 汎用製品の価格下落 |
機能性化学品 | 222 | 257 | 266 | 277 | 11 | |
半導体シリコン | 560 | 930 | 1,320 | 1,433 | 113 | 販売価格と出荷水準の維持 |
電子・機能材料 | 552 | 616 | 670 | 685 | 15 | |
その他 | 96 | 115 | 133 | 148 | 15 | |
全社 | -1 | -2 | -3 | -20 | -18 | |
合計 | 2,386 | 3,368 | 4,037 | 4,060 | 23 |
シンテックのエチレンプラントは商業生産を開始、順調に稼働している。塩ビ樹脂の増設計画は第三期まであり、第一期分の工事が進行中。
Shintechの損益は下記の通りで、減収減益となった。
(前回、発表なしとしたが、掲載場所が変わっただけで、発表されていた。)
今後は、エチレン新設(2020年上半期稼働)と電解からPVCまでの一貫生産(第一期が2020年末完成)により更なる増益が期待される。
Shintech の能力は次の通りとなる。単位:万トン
立地 | PVC | VCM | カ性ソーダ | エチレン | ||
Texas州 | Freeport | 145 | - | - | ||
Louisiana州 | Addis | 58 | - | - | ||
Plaquemine | 60 | 160 | 106 | |||
2013/6 増設 | 32 | 30 | 20 | |||
手直し | 4 | |||||
2020初め 完成 | 50 | |||||
(認可取得) | (86) | (66) | ||||
2020年末 完成 | 29 | ? | 27 | |||
今回増設後合計 | 324 | ? | 157 | 50 |
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