タカラバイオの米国子会社Takara Bio USA, Inc.は6月8日、米国の医療関連企業bioSyntagma, Inc. のグループと組んで、PCR検査の効率を大幅に上げる手法を開発したと発表した。
同社のSmartChip real-time PCR装置、チップ、試薬を使うもので、稼働時間2時間で5,184件を同時に検査できる。
bioSyntagmaは米政府に緊急使用許可を申請中で、6月中にも承認される見通しという。
2018年に研究用に開発したSmartChip real-time PCR装置を新型コロナ用に転用した。
Rocheの装置は一度に4,128件を検査できるが、検査に24時間かかるという。
タカラバイオによると、SmartChip real-time PCR 装置の働きは下図の通り。10~30分で5,184件のサンプルをチップに分け、10~30分でそれぞれに反応液を分注、2時間で検査する。
bioSyntagma はアリゾナ州立大学からスピンオフした企業で、遺伝子から病気をみつける Molecular Fingerprint® (分子指紋)を開発している。Takara BioのSmartChipテクノロジーを使っており、新型コロナ用で協力した。
同社は検査会社のP2 Diagnosticsと提携して活動している。
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