JDI、いちごアセットと追加出資受け入れの最終契約締結

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JDIは7月21日、いちごアセットからの追加出資受け入れで最終契約を締結したと発表した。


経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)は2020年1月31日、独立系投資顧問のいちごアセットマネジメントから最大1008億円の出資を受け入れる方向で最終契約を結んだと発表した。

B種、C種優先株で合計1008億円を受け入れる。

2020/2/3 JDI、いちごアセットマネジメントと最終契約

その後3月13日に、JDIはいちごアセットマネジメントとの間で100億円の追加の資金調達で基本合意したと発表した。

100億円を追加するが、その見返りとして全体の半分の554億円は転換価格を@20に引き下げるもので、転換後のいちごの株数は大幅に増える。

2020/4/25 JDIといちごアセットマネジメント、最終契約を大幅に変更 

今回、上記の追加分の最終契約を結ぶもの。554億円分の転換価格は当初の@20を@24に引き上げた。

同社では「既存株主の保護のため、希薄化を最小限に抑える」としている。

8月の50億円は運転資金に充て、その後の554億円は借入金の返済に充てる。

いちごアセットからの出資のまとめ:

2020/1/31合意 2020/3/13合意 2020/7/21最終契約
金額 転換 株数 金額 転換 株数 払い込み 金額 転換 株数
B種優先株 504億円 @50 10.08億株 554億円 @50 11.08億株 2020/3 504億円 @50 10.08億株
D種優先株 2020/8/28 50億円 @50 1.00億株
C種優先株 504億円 @50 10.08億株 554億円 @20 27.70億株
E種優先株 2020/10~
2024/6
554億円 @24 23.08億株
合計 1008億円 @50 20.16億株 1108億円 @28.57 38.78億株 1108億円 @32.44 34.16億株


なお、同社は債務超過になっていたが、
2020年3月末までの間に、INCJのA種優先株1,020億円、いちごのB主優先株504億円の合計1,524億円が払い込まれ、資本金、資本剰余金がそれぞれ762億円増加した。

この結果、債務超過から脱している。

2020/7/3 ジャパンディスプレイ、6年連続赤字 

付記

JDIは8月26日、株主総会を開き、604億円(50億円+554億円)の追加出資受け入れなどを承認した。

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