世界保健機関(WHO)の傘下で慢性呼吸器疾患に対する世界的取り組みを推進しているGARD (Global Alliance against Chronic Respiratory Diseases)の研究陣は7月17日付の医学論文公開サイト「medRxiv.org」に欧州における野菜の摂取とCOVID-19 の死亡率との関係を報告した。
Association between consumption of vegetables and COVID-19 mortality at a country level in Europe
研究陣は、欧州各国の野菜(ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、アブラナ、ほうれん草、キュウリ、ズッキーニ、レタス、トマト)の消費量とCOVID-19死亡率の関係をを調べた。
そのうち、キャベツとキュウリに相関性を認めた。
ベルギー、英国、スペイン、イタリア、スウェーデン、フランスなどの国で世界最高水準の死亡率を記録したが、これらの国々ではキャベツとキュウリが献立の中で大きな比重を占めていないという共通点があった。フランスではキャベツ摂取量が1日平均1グラム程度であることが明らかになり、残りの5カ国では1日平均5グラム未満のキャベツを摂取した。
キャベツの場合、ルーマニアとラトビアが消費量が極めて多く、死亡率が低いが、両国ともレタスの消費は少ない。
(但し、レタスの場合、スペインとイタリアは消費量が極めて多いが、英国とスウェーデンはルーマニアより少なく、消費量と死亡率の関係は明らかでない。)
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