アラブ首長国連邦の原子力発電所1号機稼働

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アラブ首長国連邦(UAE)の国営通信は8月1日、韓国電力コンソーシアムが受注した西部のブラカ(Barakah )原子力発電所の1号機の稼働に成功したと伝えた。

原発稼働はアラブ諸国で初 めてで、サウジアラビアは、最大16基の原子炉を建設する計画を発表しているが、まだ実現に至っていない。

稼働したのは、韓国の次世代原発の加圧軽水炉型原発(APR1400)140万kW x 4基の1号機で、2号機も建設を終えているが、3~4号機は現在建設中である。全部が稼働すれば、UAEの電力需要の25%を賄う。

APR1400は、米Combustion Engineering の130万kW級PWR「システム80+」をベースに、韓国電力公社(KEPCO)の指揮の下、韓国の原子力産業界が約10年かけて開発したもの.

Combustion Engineeringは1990年代初めにABBグループ買収され、2000年にボイラーおよび化石燃料事業がAlstomに、 原子力事業がWestinghouse Electricにそれぞれ売却された。

韓国電力コンソーシアムは2009年12月にバラカ原発事業を契約金約186億ドルで受注した。

2012年7月に着工、当初2017年上半期に1号機を試験運転する計画だったが、UAE政府が安全と自国民高級運用人材養成などを理由に運転時期を数回延期した。

商業稼動は早ければ年内に始まるという。

UAEの規制当局は厳格な安全対策を行うと強調するが、不安定な中東情勢の中、攻撃やテロの対象とな る恐れも懸念されている。

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