中国で新型コロナウイルスワクチンに初の特許

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人民網は8月17日、軍事科学院軍事医学研究院のチームと康希諾生物(Cansino Biologics) が共同で特許出願した新型コロナウイルスワクチンがこのほど、中国初の新型コロナワクチン特許を取得したと報じた。

このワクチンは、Cansino BiologicsとBeijing Institute of Biotechnologyが治験を進めているワクチンで、中国人民解放軍の軍事科学院軍事医学研究院との共同開発である。

Developer/manufacturer Platform Type doses Timing Route Phase
1 1/2 2 3
CanSinoBiological Inc./
Beijing Institute
of Biotechnology
Non-Replicating Viral Vector Adenovirus Type 5 Vector 1   IM    


国家知的財産権局の発明特許授与通知書によると、同特許名は「ヒト複製欠陥アデノウイルスをベクターとする新型コロナウイルス組換えワクチン」。発明者は軍事科学院軍事医学研究院の陳微氏ら15人で、3月18日に特許出願が行われ、8月11日に特許を取得した。陳氏等3人は11日に、新型コロナとの戦いにおける優れた貢献により、「人民英雄」国家栄誉称号を授与された。

同特許の概要:
「本発明はヒト5型複製欠陥アデノウイルスをベクターとする新型コロナウイルスワクチンを提供する......同ワクチンはマウス及びモルモットに対して良好な免疫原性を持ち、短時間内に有機体の強い細胞・体液免疫反応を誘発する。HACE2遺伝子組換えマウスの保護効果の研究によると、Ad5-nCoVは14日後に肺内部のウイルスの量を大幅に引き下げることができ、同ウイルスが2019年新型コロナウイルスに対して良好な免疫保護効果を持つことを物語る。また同ワクチンはスピーディかつ簡単に生産でき、短期間内に大規模生産が可能で突発的な感染症に対処することができる」。

同ワクチンは国内と海外でそれぞれ1・2期臨床試験に入っており、ワクチンの安全性と免疫原性を検証した。

CanSino によると、第3相治験実施でロシア、ブラジル、チリと協議している。

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