米上院司法委員会、最高裁判事承認を強行

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上院司法委員会は10月22日、トランプ大統領故Ruth Ginsburg 判事の後任に指名したAmy Coney Barrett判事を承認した。

Barrett判事は公聴会で、判事の役割を「憲法や法律を書かれたとおりに解釈し、適用する」と語り、個人的な信条が「判決に影響を与えることはない」と証言した。
しかし、女性の堕胎の権利を認めた1973年の最高裁判例(Roe v. Wade) を覆されることのない「最上の判例」とする見方を否定した。

共和党 12人、民主党10人の司法委員のうち、民主党は新大統領のもとで後任を選任すべきだとして全員が欠席し、共和党12名全員が賛成した。COVID-19に感染した共和党のMike Lee、Thom Tillis の2議員も出席した。

民主党議員は委員会室の自らの席にオバマケアの恩恵を受けた米国人の写真を並べ、承認に反対するとのメッセージを込めた。Barrett判事は同法に否定的であるとされる。

司法委員会のルールでは、少なくとも多数派(共和党)の9人、少数派(民主党)の2名の出席が必要である。
民主党全員の欠席により、ルール上は定足数に満たない。

しかし共和党側は、慣例で共和党議員が全員出席すれば審議を進めることができる、2006年以降でその例が7回あるとして、採決を強行した。

司法委員会での採決を経て、10月26日に上院本会議で採決する。

上院では共和党は53議席を占めており、「核オプション」により過半数の賛成で可決される。

共和党のSusan Collins 議員とLisa Murkowski 議員は既に反対を表明している。仮に50対50となった場合は上院議長を兼ねる副大統領が票を投じる。このため共和党からあと2名が反対に回らない限り可決される。共和党では過半数の賛成を確保したとしている。

Barrett判事が就任すれば、保守派が6人、リベラル派が3人となる。

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付記

上院は10月25日(日曜)の午後、討論終結を51対48で決議した。

10月26日夕に上院本会議で採決が実施され、人事案が承認される見通し。

共和党 民主党 民主系
無所属
合計
賛成 51 51
反対 2 44 2 48
棄権 1 1
合計 53 45 2 100


共和党の反対は、承認反対を公言していたSusan Collins 議員とLisa Murkowski 議員である。

Susan Collins 議員は改めて承認反対を表明した。しかし、Lisa Murkowski 議員は今回、賛成票を投じると述べた。

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