WTO事務局長選挙、韓国とナイジェリアの女性対決に

| コメント(0)

世界貿易機関(WTO)は、次期事務局長選挙で最終選考に進む候補者をナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相と韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長の2人に絞った。事情に詳しい関係者が明らかにした。ブルームバーグが10月8日に報道した。

1995年に発足したWTOの25年の歴史で初めて女性がトップに就く。

選考プロセスの最終段階となる第3ラウンドは月内に始まり、11月6日まで続く。WTOはコンセンサスに基づいて決定を下すが、全会一致での指名を目指す。


兪氏は立候補にあたり韓国の「国益」に言及した経緯があり、日本の対応が注目される。兪氏は、多国間貿易体制の強化などに向け「共に努力することが重要だ」と協力を訴え、日本の支持を求めている。

また、選考期間と米大統領選(11月3日)が重なり、最終選考者に対する米国の支持がなければ、新事務局長誕生は遅れる可能性がある。

ーーー

Roberto Azevêdo WTO事務局長は5月14日、2020年8月末で退任することを発表した。
Azevêdo
事務局長は2013年9月に着任し、現在2期目(任期は2021年8月まで)の後半に差し掛かっていた。

次期事務局長の候補は下記の通りで、WTOは9月18日、事務局長候補者8人のうち5人を第1次として選出したことを明らかにした。

現職・前歴 1次 2次 最終
Dr Jesús Seade Kuri Mexico 男性 外務次官、WTO事務次長
Dr Ngozi Okonjo-Iweala Nigeria 女性 財務相、外相、世銀副総裁
Abdel-Hamid Mamdouh Egypt 男性 弁護士、WTOサービス部長
Tudor Ulianovschi Moldova 男性 外相、WTO大使
Yoo Myung-hee  兪明希 Korea 女性 産業通商部通商交渉本部長
Amina C. Mohamed Kenya 女性 スポーツ・文化相、外相
Mohammad Maziad Al-Tuwaijri Saudi Arabia 男性 王室顧問(閣僚級)
Dr Liam Fox UK 男性 貿易相、国防相


2020/9/19 WTO事務局長選挙 

コメントする

月別 アーカイブ