中国、輸出管理法の対象品目第一弾を発表

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中国商務部は12月2日、国家安全に関わる物品や技術の輸出を制限する輸出管理法を巡り、規制対象となる品目の一部を発表した。

中国の全国人民代表大会常務委員会は10月17日、ハイテク製品の輸出管理を強化する輸出管理法案を可決、同法が成立した。
国家の安全を損ねると判断した海外企業をリスト化し、輸出を禁止できるようにする。

12月1日に施行されたが、規制対象品目など詳細が発表されていなかった。

2020/10/21 中国、輸出管理法成立、ハイテク禁輸 

今回、輸入規制対象品目、輸出規制対象品目の第一弾が発表された。輸出入規制品目として「暗号技術」が発表された。

システムや機器・部品で、ICチップ、暗号化機器、暗号化VPN機器、管理製品、特殊暗号化機器、量子暗号化機器、暗号分析機器などが含まれる。
また、
パスワードの開発および生産機器、パスワードのテストおよび検証機器も含まれる。

http://www.mofcom.gov.cn/article/zwgk/zcfb/202012/20201203019733.shtml

2021年1月1日から施行される。

中国政府は今後も随時、対象品目を公表していくとみられているが、レアアースが対象となるのかどうか、注目されている。

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Commercial Cipher Export Control List  

1. Systems, equipment and components

 1.1 Security chip
 1.2 Password machine Devices (including cryptographic cards)
 1.3 Encrypted VPN device
 1.4 Key management products (Server equipment used for management functions )
 1.5 Dedicated cryptographic equipment
 1.6 Quantum cryptographic equipment
 1.7 Cryptanalysis equipment

2. Testing, inspection and production equipment

 2.1 Password development and production equipment
 2.2 Password test verification equipment

3. software

Specially designed or improved software used in the development, production or use of items 1.1 to 2.2.

4. technology

Specifically designed or improved for the development, production or use of 1.1 to 3 technologies.

なお、輸入規制品目は次の通り。

1. Encrypted telephone
2. Encrypted fax machine
3. Password machine (password card)
4. Encrypted VPN device

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