トランプの大統領選 最後の無駄な抵抗 

| コメント(0)

米大統領選の全538人の選挙人からなる選挙人団は12月14日、各州で投票を行い、民主党候補のBiden前副大統領が25州とコロンビア特別区で勝者と認証された。

投票結果は選挙結果と同じで、Biden 306 対 Trump 232 である。

来年1月6日に行われる連邦議会での集計を経て正式に決定、1月20日に第46代のアメリカ大統領に就任する。

2020/12/18 米大統領選挙でBiden候補、選挙人投票で正式に勝利

しかし、トランプ大統領は来年1月6日の連邦議会での集計で逆転を狙っている。(新議会は1月3日に始まる)

12月26日のツイッターで、司法省もFBIも歴史上最大の選挙不正に何もできなかった、諦めるな、1月6日に会おう、と述べた。

The "Justice" Department and the FBI have done nothing about the 2020 Presidential Election Voter Fraud, the biggest SCAM in our nation's history, despite overwhelming evidence. They should be ashamed. History will remember. Never give up. See everyone in D.C. on January 6th.

また、最高裁は選挙の不正に何もせず、明らかな証拠を見ようともしない。選挙が不正なら、国家は存在しない。アフガンで働く若い戦士がアフガンの選挙の方がましだと言っている。BidenはFake Presidentだと述べた。

"The U.S. Supreme Court has been totally incompetent and weak on the massive Election Fraud that took place in the 2020 Presidential Election. We have absolute PROOF, but they don't want to see it - No 'standing', they say. If we have corrupt elections, we have no country!"

"A young military man working in Afghanistan told me that elections in Afghanistan are far more secure and much better run than the USA's 2020 Election. Ours, with its millions and millions of corrupt Mail-In Ballots, was the election of a third world country. Fake President!"

トランプ大統領は共和党議員に反乱を呼び掛け、逆転勝利を狙う。

1月6日の連邦議会集計は以下のように行なわれる。

上下両院合同会議は、下院議場で午後1時から開催される。上院議長が会議を主宰し、自ら選挙人から送付された投票証明書を開封する。
開封された投票証明書は、上院議員2名、下院議員2名からなる投票計算役に渡され、読み上げられた後、集計される。
集計結果は、上院
議長から発表される。
選挙人総数の過半数の投票を獲得した大統領候補が大統領
に、選挙人総数の過半数の投票を獲得した副大統領候補が副大統領になる。
538人の選挙人から、270票以上の選挙人投票を獲得する必要がある。
この条件を満たした大統領候補、副大統領候補が当選となり、集計結果の発表が当選の宣言とみなされる。

上院、下院議員は、投票証明書に異議がある場合、「書面で」反対することができる。
その場合、上院、下院はそれぞれ、2時間以内に、この反対を認めるかどうかを単純過半数で決める。反対を認める場合、両院の一致が必要。

2017年にTrumpが大統領になった際、民主党議員が反対したが、書面での反対はなく、当時のBiden副大統領が"It's over"と宣言した。

共和党のMitch McConnell 上院院内総務は共和党員にやるなと伝えているが、数人の共和党議員は反対すると述べている。実際に「書面」でやるかどうかは不明。

しかし、仮に反対しても、改選後の下院は民主党が過半数を占めるため、通る見込みはなく、新大統領、副大統領が正式に選ばれる。

上院は現在、共和党50、民主党48で、ジョージア州の改選・補選は1月5日に決選投票を行う。ともに民主党が取れば、50:50となり、Pence副大統領が投票で決める。

議会は新議会だが、新副大統領はまだ選ばれていないため、現在の副大統領がまだ上院議長である。

但し、全ての共和党上院議員がこんなことに同意するとは思えない。


付記

Michigan 州選出の共和党議員Paul Mitchell は12月14日、トランプ大統領の2020年選挙の「陰謀理論」に共和党が組しているのは長期的に民主主義を害するとして共和党を離党し、無所属となった。

2019年7月に同じMichigan 州選出の共和党議員 Justin Amash が、トランプ大統領が弾劾されるべき行為をしているとして共和党を離党(一旦無所属、現在Libertarian Party)したのに次ぐ。

ーーー

あり得ないことだが、仮に1月6日に大統領、副大統領の当選を決定できない場合(選挙における偶発的事態:electoral contingencies)、米国憲法修正第12条で進め方が決められている

下院は直ちに無記名投票により大統領を選出する。投票は州を単位として行われ、各州の議員団が1をもつ。

下院はルイジアナ州決選投票で共和党が勝ち、共和党213、民主党222で、議員数では民主党が過半となったが、この投票では各州1票である。
州別に下院議員数で過半をとったのは共和党が27州、民主党が20州、同数が3州となり、
共和党候補のTrumpが選ばれることとなる。

2020/10/24 米大統領選挙、期限の1月6日までに確定しない可能性も 
2020/11/25 2020年 米国大統領選挙 結果

コメントする

月別 アーカイブ