米 Novavaxのコロナワクチン、英治験の有効性89.3% 南アは60%

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米バイオ製薬 Novavaxは1月28日、開発中の新型コロナワクチン(NVX-CoV2373)について、英国で実施した最終段階の臨床試験(治験)の結果、予防効果が89.3%だったと発表した。

Developer/manufacturer Platform Type doses Timing Route Phase 承認
1 1/2 2 3
Novavax(米) Protein Subunit Full length recombinant SARS CoV-2 glycoprotein nanoparticle vaccine adjuvanted with Matrix M 2 0, 21 days IM


1万5000人余り(18歳~84歳、うち65歳以上が27%)を対象に実施したPhase 3の臨床試験では有効性89.3%となり、主要評価項目が達成された。

偽薬(placebo)グループで56人、ワクチン投与グループで6人の合計62人が感染した。61人が軽症で、重症の1人は偽薬グループだった。

62人のうち、英国型変異種が32人、既存種が24人、不明1人。

既存のウイルスに対するものに対する有効性は95.6%で、英国型変異種に対するものは85.6%だった。

英国では有効性が確認できたとして、ワクチンの承認に向けた手続きを開始する。


一方、南アフリカで4400人を対象に実施したPhase 2b 臨床試験結果、
対象の94%を占めるHIV陰性の人では有効性は60%だった。

偽薬(placebo)グループで29人、ワクチン投与グループで15人の合計44人が感染した。重症は1人で、偽薬グループだった。

感染者のうち、分析した27人のうちの25人(92.6%)が南ア型だった。

HIV陽性を含めた全体での有効性は49.4%であった。

南ア型に対して相対的に効果が低くなった治験結果を踏まえ、変異種への効果を高める追加接種のワクチンの治験を4~6月中に開始する。


米国とメキシコでOperation Warp Speed の支援のもとで実施するPhase 3 治験 (
PREVENT-19) は継続中で、目標の3万人(2月央まで)のうち、1万6千人のテストを実施した。4月までに米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する。

富士フイルムの子会社 FUJIFILM Diosynth Biotechnologiesは2020年7月、Novavaxより、最大30,000人規模のPhase 3 臨床試験に向けたワクチン候補「NVX-CoV2373」の原薬製造を受託した。ノースカロライナ拠点で原薬製造を開始した。

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Novavaxは2020年8月7日、開発中のワクチンNVX-CoV2373の日本における開発、製造、流通に向けた提携に関して基本合意したと発表した。

- Novavax社が新型コロナウイルス感染症ワクチンの製造技術を提供し、武田薬品が日本国内向けにワクチンを製造・流通
- Novavax社がアジュバントMatrix-Mを供給
- 日本政府は本ワクチンの製造技術移転、生産設備の整備、スケールアップに対し助成

武田薬品は Novavaxからのワクチン製造技術の移転、生産設備の整備、およびスケールアップの資金として、厚生労働省から助成金を受領する。
年間2億5千万回分以上のワクチンの生産能力を整備する。
 

2020/8/23 新型コロナウイルスワクチンの日本における生産体制の構築 

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米テキサス大学と Pfizerが共同で行った研究結果(米研究所などが運営するbioRxivに掲載)では、Pfizer ワクチンは英国型、南ア型、双方に共通するタイプの計3種類の変異種に対して予防効果が確認された。南ア型はわずかに効果が低くなったという。

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