中国国家統計局は5月11日、2020年11月に実施した国勢調査の結果を発表した。
香港、マカオ、台湾を除く総人口は14億1178万人だった。2010年は13億3972万人で、7206万人の増であった。年率の増加率は0.57%である。
国勢調査を行わない年は抽出調査をもとに総人口などを推計
男性人口は7億2334万人で51.24%、女性人口は6億8844万人で48.76%である。
出生数
統計局長は記者会見で、2020年の出生数が1200万人だったと明らかにした。2019年の出生数は人口サンプル調査で1465万人となっており、大幅に減少した。中国は2016年に「一人っ子政策」を撤廃したものの、出生数の落ち込みに歯止めがかかっていない。
2013年の中央委員会で、夫婦のどちらかが一人っ子であれば、子どもを二人まで設けることを許容する「単独二人っ子政策」が打ち出された。
2016年1月に「一人っ子政策」が撤廃され、すべての夫婦に二人目の子どもを持つことが認められるようになった。
年齢構成は次のとおり。
人口 構成 2010年比 0-14歳 2億5338万人 17.95% +1.35% 若干回復 「一人っ子」政策改正 15-59歳 8億9438万人 63.35% -6.79% 働き手世代の減少
高齢化が深刻
特に65歳以上が増加60歳以上 2億6402万人 18.70% +5.44% (65歳以上) (1億9064万人) (13.50%)
教育レベル
大学教育を受けている人口は2億1,836万人。
非識字率は4.08%から2.67%に減少
都市部と農村部人口
都市部の人口は9億0119万人で63.89%を占めたのに対し、農村部の人口は5億0979万人で36.11%となった。
2010年と比較して、都市人口は2億3,642万人増加し、農村人口は1億6,436万人減少した。
統計局ではこれについて、「中国の新しい工業化、情報化、農業の近代化の徹底的な発展、および農業移転人口の都市化政策の実施により、新しい都市化プロセスは過去10年間で着実に進んでいる」とした。
民族集団
漢民族 12億8,631万人(91.11%) 2010年比 +4.93%
少数民族 1億2,447万人( 8.89%) +10.26%統計局は、「すべての民族グループの全体的な発展と進歩を完全に反映している」としている。
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