日産自動車、茨城県でEV電池工場建設

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日産自動車と中国 の遠景科技集団(Envision Group)の電池メーカー、エンビジョンAESCは8月4日、EV向けリチウムイオン電池の新工場を茨城県内に建設すると発表した。当初の投資額は約500億円で、その後は計1000億円超に増やす予定。

今年中に着工し、2024年に年間6ギガワット時の生産能力で量産開始を目指す。

日産自動車のEV用に電池を供給するが、将来的には他社のEV用にも販路を広げたい考え。生産能力は18ギガワット時まで拡大させることが可能。稼働時の従業員数は約400人で、将来的に1000人以上の雇用を創出する計画 。

Envision AESCはかつての日産とNECのJVのAutomotive Energy Supply Corporation で、両社は2018年8月に再生可能エネルギー事業者である中国のEnvision Group遠景能源集団)に譲渡する契約を締結した。

売却したのは、日産とNECのJVのAutomotive Energy Supply Corporation AESC)や北米日産が保有するSmyrnaのバッテリー生産事業、英国日産が保有するSunderlandのバッテリー生産事業及び日産の追浜や厚木、座間にあるバッテリーの開発や生産技術部門

日産自動車はエンビジョンAESCの株式の約20%を保有する。

2018/8/7 日産自動車とNEC、バッテリー事業を譲渡

日産英国法人は2021年7月1日、世界初の電気自動車(EV)生産のエコシステムを構築するハブとして10億英ポンド(1536億円)の新たなプロジェクト Nissan EV36Zero を発表した。

パートナーの電池メーカーEnvision AESCが能力9GWh の英国初の gigafactoryを日産工場に隣接するInternational Advanced Manufacturing Parkに建設し、再生エネルギーを使用し、次世代バッテリー技術で年間10万台分の電池を生産し、供給する。

なお、Envision AESCは、2030年までにバッテリー工場に追加で18億英ポンドを投資し、生産能力を25ギガワット時に引き上げ、4500人の新規雇用を創出する可能性がある。

2021/7/7 英国日産、電気自動車と電池の増設プロジェクト発表 


日産自動車は
エンビジョンAESCの株式の約20%を保有する。関係者によると、電池開発での協力拡大や車載用電池の安定調達に向け、日産はエンビジョンAESC株式の保有比率の拡大や提携拡大を模索している。

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自動車メーカーの電池進出が相次いでいる。

2021/7/7  英国日産、電気自動車と電池の増設プロジェクト発表

2021/7/16 VW、ドイツで中国大手とEV電池工場

2021/7/31 Mercedes-Benz, 2030年までにEV専門メーカーに、Porscheは電池開発でBASFと提携


韓国のHyundai Motor は7月29日、LG Chem Solusion との自動車用電池生産の50/50 JVをインドネシアに設立すると発表した。

11億ドルを投じ、Jakarta 近郊のKarawang Regency に10GW/hの工場を建設する。2023年に工場建設が完成し、翌年に電池の生産を開始する。

インドネシアはリチウム電池生産に必要なニッケルを産する。

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