三井物産とJERA、インドネシアの石炭火力発電事業を売却

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インドネシアのPT Paiton Energyは、インドネシア政府所有でインドネシアの配電を独占しているPT Perusahaan Listrik Negara(Persero)との長期売電契約に基づき、石炭火力発電所の運営している。

脱石炭の動きのなか、三井物産は6月22日、PT Paiton Energy及び同事業に関係する2社の持分株式全てを、タイ及びアジア太平洋地域で発電・エネルギーインフラ事業に取り組むRATCH Group Public Company Limitedの子会社に売却する契約を締結した。

東京電力と中部電力のJVのJERAは8月20日、Paiton 石炭火力IPP事業の保有株式のすべてをPT Medco Daya Abadi Lestariの完全子会社に売却したと発表した。
PT Medco Daya Abadi Lestariはインドネシアで原油・天然ガスの探鉱・開発・生産や電力事業を行う総合エネルギーグループで、傘下子会社で346.9万KWの電力事業を行っている。

Paiton Energyはスラバヤ南東約150kmのPaitonで石炭火力発電を行っている。

立地
発電所 PaitonⅠ Paiton Ⅲ
能力 123万kw 81.5万kw
方式 亜臨界圧石炭火力 超臨界圧石炭火力
商業運転開始 1999年 2012年


Paiton Energy 出資者の推移は下記の通り。

当初 2005 2016/2 今後
Trans Canada  11%
GE Commercial Finance   3%
東京電力→JERA 14% 14%
Medco Daya Abadi Lestari 14%
RATCH Group (Thailand) 45.5%
三井物産 36% 36% 45.5%
IPM Eagle
(英International Power / 三井物産)
45% 45%
Nebras Power Q.S.C. (Qatar) 35.5% 35.5%
Batu Hitam Perkasa 5% 5% 5% 5%

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