デルタ型とアルファ型の混じったウイルスを検出

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国立感染症研究所は10月18日、国内の新型コロナウイルス感染者から、英国由来の「アルファ株」とインド由来の「デルタ株」の組換え体とみられるウイルスを国内で6検体検出したとは発表した。

遺伝子配列のアライメント解析を行ったところ、デルタ系統であるものの、ORF6遺伝子からN遺伝子にかけて、アルファ系統と同一の変異プロファイルを有する配列が存在した。

遺伝子解読でこれらの検体に2種類のウイルスが混入していた可能性を示す所見はなく、両変異株の同時感染や他検体の混入によるものではないと考えられる。

6検体の遺伝子配列はほぼ同一で、共通起源を有するウイルスと考えられる。

ベースのデルタ株の部分は国内で流行するデルタ株由来と考えられる。アルファ株に組換えが生じた箇所は感染性・免疫逃避に影響が生じる箇所ではないため、デルタ株と比較して感染・伝播性や免疫等への影響が強くなる可能性はないと考えられ、現時点では追加的な公衆衛生リスクは無いと考えられるが、今後の動向に注意するとしている。

当該6検体は、ずっとデルタ株の配列であるが、特定の部分のみがアルファ株の配列と合致する。

これは「変異株」とは異なる。

例えばラムダ株の場合、次の6箇所が一部、変異したり、欠失している。RNA複製の際に一定の確率でミスが生じ、RNAを構成する塩基の配列が変わる。


今回のように、本来のデルタ株のかなりの部分がアルファ株の配列に置き換わるのは、複製のミスとしては考え難い。

遺伝子解読でこれらの検体に2種類のウイルスが混入していた可能性を示す所見はない」としているが、以前のどこかの段階で2種のウイルスが混入し、それが何世代か経って、これになったというのではないであろうか。(素人考えだが)




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