英国で「Delta Plus」と呼ばれる新型コロナのデルタ株の亜種「AY.4.2」が増えている。WHOは B.1.617.2 strain と名付けた。
ウイルスのスパイクタンパクのK417Nの変異(ベータ株に存在するものと同じ変異)で、免疫回避に関係している部分だが、現在のところ、症状がより重くなるとか、ワクチンが効きにくいとかの症候はない。
英国の衛生当局によると、9月末時点で感染件数の6%に上り、さらに増加傾向にあるという。米国、ロシア、イスラエルでも見つかった。
米 CDCは、この変異株はアメリカでも確認されたものの、「アメリカで勢力を広げている兆しはない」としている。
従来のデルタ株よりも感染力が10%高いとする専門家もいるが、詳しいことはまだ分かっていない。
英国保健安全保障庁は10月20日にこれをVariant Under Investigationに指定した。(VUI-21OCT-01)
WHOはまだ、Variant of concern (VOC) にもVariant under Investigation (VOI) にも指定していない。
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