アンジェスのワクチン、十分な効果出ず、高用量製剤での臨床試験に注力

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アンジェスは11月5日、新型コロナウイルスDNA ワクチン:第1/2 相臨床試験及び第2/3 相臨床試験の結果について発表した。

それぞれの臨床試験において、安全性を確認したが、有効性として、細胞性免疫の上昇をある程度確認できたものの、主要指標である液性免疫において、期待する効果を得ることはできなかった。

今後、より有効性を高めるための取り組みとして、既に2021 年8月に開始している高用量製剤での臨床試験に注力する。

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アンジェスは大阪大学医学部の森下竜一助教授による研究成果を基に1999年に設立され、マザーズに2002年に上場した。

2020年3月に大阪大学と共同で新型コロナウイルス対策のための予防用DNAワクチンの開発を行うことを決定した。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のゲノム配列に基づき、ウイルスのスパイク蛋白質の遺伝子を導入したプラスミドDNA(環状のDNA)を設計し、このプラスミドDNAを産生する組換え大腸菌を確立し、GLP試験に使えるDNAワクチンの原薬を製造した。

プラスミドDNAを体内に投与することで、体内で治療に必要とされる物質がつくられる。 

DNAワクチンは、危険な病原体を一切使用せず、安全かつ短期間で製造できる特徴がある。

2020年8月にワクチンの実生産(大規模生産)体制の早期構築を 図るための事業として、厚労省助成金 約94億円を得ている。

アンジェスは本ワクチンの開発・製造に当たり、体制を作り上げている。タカラバイオがその製造を担い、AGC Biologics社が中間体の分担製造、Cytivaが精製用資材の優先的な供給で、更にシオノギファーマが中間体の分担製造で協力体制に加わった。

2020/5/22  アンジェスの新型コロナウィルス向けDNA ワクチン開発

2020/6/26 アンジェスのコロナワクチン、大阪市大病院で治験へ

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