TOYOは本プロジェクトのPackage-A(オレフィン・芳香族回収系・ブタジエンの生産設備、ユーティリティ設備)のFEED業務を請け負う。
TOYOは1990年代に受注したエチレン製造設備を初めとし、Chandra Asriから複数の建設プロジェクトの受注実績がある。
2011/6/8 Chandra Asri の増設計画
2013/9/20 インドネシアのChandra Asri、エチレン増設
Chandra Asri の石化の現状は下記の通り。
Chandra Asri のCAP2は下図の通り。
採用技術は下記の通り。
CB&I Lummus Technology : ナフサクラッカー、ブタジエン
GTC Technology : BTX recovery
Texplore : HDPE
Lyondellbasell : LDPE、PP
国営タイ石油公社(PTT)系の石油精製大手Thaioil は2021年7月29日、Chandra Asri Petrochemical に15%出資すると発表した。9月末までに同社が発行する新株を最大914百万ドルで取得する。
タイのSiam Cement Group は2011年9月、Chandra Asriの株式30%を取得(シンガポールのTemasekから23%、Baritoから残り7%)を買収、経営に参画した。
同社も今回、Chandra Asriの新株を最大434百万ドルで取得し、出資比率を維持する。
多額の資金調達がネックとなっていたChandra Asriにとっては、タイ化学業界の二大陣営から合わせて13億ドルの投資を引き出したことで、計画実現に光明が差した。
Chandra Asriは新株発行で調達した資金をCAP2建設にあてる。プラントが5年以内に完成した 場合、Thaioil は最大270百万ドルを追加出資する。
Thaioil はナフサを供給する契約も結ぶ。
Chandra Asri はスハルト元大統領の次男のバンバンのビマンタラ・グループ、合板王と呼ばれる彭雲鵬が率いるPT Barito Pacific、林紹良が率いるサリム・グループからスピンオフしたナバン・グループが75%出資し、日本インドネシア石油化学投資(丸紅85%、昭和電工10%、TEC5%)が25%出資して設立された。
2006/4/26 インドネシアのエチレン計画への日本企業の参加-1
現在の株主構成は下記の通り。
Barito Pacific 34.54% 当初の株主 Temasek Holdings ー シンガポールの政府系投資機関 Siam Cement Group 30.57% Thaioil 15.00% 他 4社 19.89%
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