iPS網膜細胞、ひも状に加工し移植

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神戸市立神戸アイセンター病院は、「網膜色素上皮(RPE)不全症に対する同種同種 iPS 細胞由来 RPE 細胞凝集紐移植に関する臨床研究」が2月17日の厚生科学審議会 再生医療等評価部会で了承されたと発表した。

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同病院は2021年3月12日、網膜色素上皮((RPE)不全症の患者にiPS細胞を含む液体を移植する手術(同種iPS細胞由来RPE細胞懸濁液移植)を行い、成功したと発表した。

RPE細胞は視細胞の外側にあり、視細胞を保護する役目を持つ。

RPE不全症、RPE細胞の遺伝子に異常があったり、近視がとても強かったり、加齢によるストレス、または炎症が起きたりすることでRPE細胞が働かなくなり、続いて、RPEに保護されなくなった視細胞も働かなくなるために、目が見えにくくなってしまう、いろいろな種類の病気が含まれる。

この臨床研究では、RPEシートの移植ではなく、他家(他人の細胞)のiPS細胞より作製したRPE細胞を含む液体(懸濁液)を、RPE不全症の患者に移植した。

2021/1/27 網膜色素上皮不全症に対するiPS細胞由来RPE細胞懸濁液の移植

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今回は、移植細胞の生着の更なる向上が期待できる剤型へ変更、他家(他人の細胞)の iPS 細胞より作製したRPE細胞を紐状に連なった状態に加工し、患者に移植する。

本研究での目標症例数は 50例、移植後の観察期間は1年間を予定している。

なお、細胞調製作業の一部に汎用ヒト型ロボットLabDroid「まほろ」を利用する。

汎用ヒト型ロボット LabDroid「まほろ」安川電機の子会社のロボティック・バイオロジー・インスティテュートにより開発された生命科学実験用のヒューマノイドロボットシステム。
安川電機の産業用 7 軸双腕ロボットの周辺に、人間が実験で用いるものと同じ実験器具を配置することで、ピペット操作などの従来人間が手で行っていた実験操作が実行可能になった。

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