中国がロシア離れ? 石油化学計画、原油購入

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ロイターによると、中国のSinopecがロシアのSiburとの新しい石油化学計画交渉を中断した。

理由は、Siburの少数出資者で取締役会メンバーであるGennady Timchenkoが、プーチン大統領とのつながりで、EUと英国の制裁対象となったことで、中国は西側のロシア制裁に巻き込まれるのを嫌ったとされる。

Siburとの新しい石油化学計画については明らかにされていないが、立地を選択中の段階で、Sinopec とSibur のJVのシベリアの100億ドルのAmur Gas Chemicals Complex 計画と同様の規模のものと想定される。

Simur Gas Chemicals Complex 計画については、2019/6/14  Sinopec、ロシアのSiburのシベリアの石化計画に参加 

今回の Sinopecの投資はガスケミカル工場への5億ドルの投資とされる。

新計画は資金面でも問題を抱える。資金を供給する国営 Sberbankを含む金融機関自身が制裁により資金が限られる。

Sibur はAmur と同様のSinopech との計画が進行中であることを否定しているが、既存のAmurプロジェクトではSinopecとの協力を続けるとしている。

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中国外交部は最近、Sinopec、CNPC、CNOOC のエネルギー3社とロシアとの関係をレビューした。

ロイターの情報源は、3社はロシアとの関係を注意深く扱うよう、また、ロシアの資産(原油)を買うのを急がないよう、指示されたという。

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