BioNTech SEは2月16日、アフリカでのワクチン供給改善の次の一歩に進んだと発表した。
"BioNTainer"と名付けたコンテナーシステムでのターンキイ方式によるmRNA製造設備を披露した。式典にはセネガル、ガーナ、ルワンダの大統領やWHOのTedros 事務局長などが出席した。
"BioNTainer"システムは、mRNA生産モデュールとワクチン生産モデュールから成るが、それぞれ6つのコンテナーに収まっている。
各コンテナーはISOサイズの2.6m x 2.4m x 12mである。これでワクチンの製剤までを行ない、充填・包装はローカルアパートナーに引き継がれる。
2つのBioNTainerはそれぞれがクリーンルームで、BioNTechの技術が使用されている。
アフリカ諸国の必要とするmRNA-baseワクチンの生産を目標とし、Pfizer-BioNTech のCOVID-19 ワクチンのほか、BioNTech が開発、認可を狙っているマラリアワクチン、結核ワクチンなども対象とする。
Pfizer-BioNTech のCOVID-19 ワクチンの場合、1つのシステムでを年間50百万人分の生産ができる。
アフリカでのこの方式での生産は、セネガル、ルワンダ、南アで計画されており、最初の設備の建設は2022年央に始まる予定。
一方、Modernaも2021年10月にアフリカで年間5億回分のワクチンを生産することを検討していると発表した。5億ドルの投資を考えており、立地の選択をまもなく開始するとしている。
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