FDA、初のCOVID-19 呼気検査器を承認

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FDAは4月14日、呼気サンプルからコロナ感染を検出する「InspectIR COVID-19 Breathalyzer」の緊急使用認可を発表した。

InspectIR Systemes, LLC製のこの呼気検査機器は機内持ち込み手荷物ほどの大きさで、医療従事者が病院やクリニック、移動型検査場で使用できる。3分以内に結果が分かるという。

2409人を対象とした研究では、検査の感度(陽性サンプルを正しく識別する確率)は91.2%、特異度(陰性サンプルを正しく識別する確率)が99.3%だった。

また、ウイルス陽性が4.2%しかない集団で 陰性的中度(negative predictive value:検査結果が陰性と出た人のうち、真に疾患を有していない人の割合)が99.6%であった。

オミクロン変異体に焦点を当てた追跡臨床研究で同様の結果が出た。

この検査器は、ガスクロマトグラフィーガス質量分析(GC-MS)手法を使用して、化学物質の混合物を分離および識別し、呼気中のSARS-CoV-2感染に関連する5つの揮発性有機化合物(VOC)を迅速に検出する。

なお、FDAは、陽性だった場合はPCR検査で確認する必要があるとしている。

InspectIR Systemes, LLCによると、開発経緯は次の通り。

2018年にUniversity of North Texas のGuido Verbeck 教授は呼気からのアルコールや薬物を検出する機器を開発した。

Verbeck 教授らと テキサス州FriscoのInspectIR Systemは同年8月、opioid中毒が蔓延するなか (2016年の死者は42,249人)、呼気を分析することにより薬物使用を発見するシステムの商業化で協力することを決めた。

この技術をCOVID-19に応用した。2020年5月に臨床試験を開始した。(当時のテスト方法では偽陽性や偽陰性が多く出た。)

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