村上世彰氏の投資会社がコスモと富士石油の大株主に

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コスモエネルギーHDの実質的な筆頭株主に村上世彰氏が率いる投資会社シティインデックスイレブンスがなったことが、同社が4月5日に関東財務局に提出した大量保有報告書で明らかになった。

シティインデックスは3月29日までに株式市場で約438万株(発行済み株式の5.14%)を取得した。村上氏の長女、野村絢氏も新株予約権付社債(転換社債=CB)を約57万株分取得、合計で5.81%となる。

「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」を目的としている。

同社株6.49%を保有する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に次ぐ株主となった。

コスモの筆頭株主は、アラブ首長国連邦(UAE) のアブダビ政府のファンドの Infinity Alliance Limited で、20.76%を保有していたが、同ファンドが非化石燃料の産業に投資を振り向ける方針に転換、2021年8月10日に株式の一部を売却、出資比率は15.70%となった。

コスモは本年3月9日、Infinity Alliance Limited が持分 15.70%を全て売却すると発表した。コスモはInfinity Alliance がこの株式全てを海外市場で売却することを承認した。

2022/3/12 UAE、コスモの全持ち株を売却

シティインデックスはInfinity Allianceが放出した株を市場で買い集めたとみられる。


シティインデックスは別途、富士石油の株を順次買い増ししており、2021年12月には8.99%を所有している。 投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。

富士石油は、旧富士石油とアラビア石油の共同持株会社「AOCホールディングス」が旧富士石油を吸収合併し、改称したもの。

富士石油の大株主は2021年3月末時点では次のとおりとなっている。

JERA(東京電力/中部電力) 8.85%
Kuwait 石油公社 7.52%
Saudi 政府 7.52%
出光興産 6.66%
住友化学 6.54%

出光興産は2018年7月10日、創業家(持株28.48%)のうちの、長男の出光正和氏(同1.16%)と同氏が社長を務める資産管理会社の日章興産(同13.04%)との間で統合等に関する合意書を締結したと発表した。

「物言う株主」として知られる村上世彰氏が、出光の株を1%弱取得し、株主として創業家を説得したとされる。

2018/7/11 出光と昭和シェル、来年4月に統合 


村上氏にはコスモHDの株式を大量に保有することで石油元売りの再編を主導したい狙いがあるのではとされている。

日本の石油精製の状況は下図のとおり。各社の精製能力の内訳

残る再編はコスモと富士の合併か? 



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