中国人民銀行、外貨預金準備率を引き下げ

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中国人民銀行(中央銀行)は4月25日、銀行の外貨預金準備率の引き下げを発表した。5月15日から現行の9%から8%とする。

人民元の下落に歯止めを掛けるための措置とみられ、「金融機関が外貨資金を利用する能力を改善する」ための措置と説明した。金融機関が人民元を売って外貨を買う動きを弱める。

上海などの主要都市のロックダウンを受けた経済見通しの悪化、米との金利差縮小で、人民元は3月2日の6.3107元を天井に下落に転じ、先週は2015年以来の大幅下落を記録、4月25日 に1年ぶりの安値の1ドル=6.5544元で通常取引を終えていた。

人民元は2020年5月から急上昇したが、これに対し中国人民銀行は外貨預金準備率を2021年6月15日から5%から7%に引き上げ (2007年に4%から5%に高めて以来、14年ぶり)、更に2021年12月15日からは9%に引き上げていた。


なお、これは外貨預金の準備率であり、一般の預金準備率は4月25日に0.25ポイント引き下げ(地方商業銀行は 0.50ポイント引き下げ)ている。

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