LG Energy Solution及びSamsung SDIとの間でそれぞれ、北米で電動車用の電池生産の合弁会社を設立すると発表した。
Stellantis N.V.は2021年10月18日、LG Energy Solutionと合弁会社を設立し、北米で電動車用の電池を生産すると発表した。
2021/10/21 Stellantis N.V.、米国でLGと合弁で電池生産
StellantisとLG Energy Solutionは2022年3月23日、本契約を締結した。
立地:カナダ オンタリオ州 Windsor (デトロイト市に隣接)
能力:45 gigawatt hours (GWh)
投資額:41億米ドル
雇用:2,500人
予定:本年後半に建設開始、2024年第1四半期生産開始
付記
両社のこのJV名はNextStar Energyと名付けられた。
NextStar Energyは2023年7月6日、「ウィンザー市に建設しているバッテリーセルとモジュール生産の安定的な未来を保障する契約書に最終的にサインした。カナダ政府は、米国のインフレ削減法(IRA)並みの補助金の支給を約束した」と明らかにした。
米国の「先進製造業生産控除」では、米国で生産されたセル1kWh当たり35ドル、モジュールは1kWh当たり10ドルを支給する。業界では、カナダ政府がNextStar Energyに150億カナダドル規模の補助金を支給するものと見ている。
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LG Chemの電池子会社LG Energy Solution は2021年3月12日、2025年までの5年間で米国に45億ドル以上を投資すると発表した。少なくとも2工場を建設、米国での電気自動車の成長に対応し、能力を70GWh増やす。
LG単独ではミシガン州Hollandに5GWhの工場を持ち、GM、Ford Motor、Chrysler などに供給しており、米国では単独で75GWhの能力となる。
別途、GMとのJVで2工場を建設中で、合計能力は65GWh(単独分を加えると135GWh)となる。
Stellantis N.V.は2021年10月22日、韓国電池大手のSamsung SDIとも米国で合弁会社を設立し、電気自動車用の電池工場を建設する覚書を締結したと発表した。
2021/10/25 Stellantis、米国でSamsung SDI とも合弁でEV電池生産
Stellantis N.V.とSamsung SDI は2022年5月24日、本契約を締結した。
立地:Kokoma, Indiana
能力:当初 23GWh、2~3年で33GWhに増強。Stellantis車需要に合わせ更に増強も
投資額:25億ドル以上、最終31億ドル
雇用:1400人
予定:本年末に建設開始、2025年第1四半期に稼働
Samsung SDI はここで、2021年12月28日に発表した新バッテリー「PRiMX」を採用する。
PRiMXは「最高品質のバッテリーで顧客に最上の経験をプレゼントする(Prime Battery for Maximum Experience)」という意味を持つ。
PRiMXブランドには①最高の安全性を保有した品質 ②超格差高エネルギー技術 ③超高速充電と超長寿命技術の3つの核心キーワードが盛り込まれた。「最高の安全性を保った品質」:バッテリー開発段階から製造そして出荷に至るまで、全プロセスに対する品質管理を強化した。開発段階ではバッテリー品質を高めることができる素材とデザインを選定し、製造・出荷段階ではディープラーニング基盤のAI検査を導入し、不良検出アルゴリズムを高度化した。すべての製造工程で約500種類の品質項目をチェックするなど、厳しい品質検査も行っている。
「超格差高エネルギー技術」:ハイニッケル陽極とシリコン陰極など、最新素材技術と独自の製造力量を土台に実現した高容量・高出力バッテリー技術。これらは電気自動車の走行距離や、電動工具ぼ出力などの重要な性能を決定する。
「超高速充電および超長寿命技術」:独自技術で実現したユーザー便宜機能。新しい工法で実現した超高速充電技術は、バッテリーセルの内部抵抗を減らし、リチウムイオンの移動距離と移動時間を最小化した技術。ーーー
Stellantis はこれまでもSamsungから「Fiat 500e」や「Jeep Wrangler 4xe」向けに電池供給を受けてきた。今回のJV設立で、両社の協力関係はさらに堅固になる。
Samsung SDIは現在、韓国と中国、ハンガリーで電池工場を持つが、米市場のEVシフトの潮流に乗り遅れないように米国進出を検討してきた経緯がある。(同社はミシガン州にバッテリーパックの組み立て工場は持っている。)
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