日本の石油化学製品生産能力(2021年12月末時点)

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経済産業省は6月10日、2021年12月末時点の石油化学製品の能力調査の結果を発表した。

1.エチレン 

  合計 増減 主な内訳
2013年末 8,000    
2014年末 7,658 -342 三菱化学鹿島①停止 -390
2015年末 7,317 -341 住友化学千葉停止 -415
2016年末 6,824 -493 旭化成水島停止 -504
2021年末 6,841


2.ポリエチレン 

日本ポリエチレンが2021年5月に鹿島のLD 62千トンを停止

プライムポリマー(出光・千葉)が2013年3月にHDPE 130千トン停止
日本ポリエチレン(東燃・川崎)が2014年に52千トン停止

 

3.PP  

プライムポリマー(三井化学・市原) 2013年6月に工場のPP製造設備1系列98千トンを停止。
日本ポリプロ(川崎)  2014年4月に89千トンプラントを停止
日本ポリプロ(チッソ千葉) 2017/3 11.6万トン停止、2019/10 15万トン増設
日本ポリプロ(鹿島) 2020/4 106千トン停止
日本ポリプロ(チッソ千葉) 2021/1 7万トン停止

4.EO  

5.SM

住友化学は千葉のエチレン停止に合わせ、2015年に日本オキシランのハルコン法のPO/SM併産設備(SM:412千トン、PO:181千トン、PG:100千トン)を停止した。

旭化成は水島のエチレン停止に合わせ、2016年3月にSMの1系列 306千トンを停止。

6.PS    

7.VCM 

2011/3 ヴイテック  停止 391千トン
2011/11 東ソー第2系列爆発事故 550千トン
2014   東ソー、第3系列(400千トン)を増強 +200千トン

8.PVC    

2015年秋に新第一塩ビ(千葉) 80千トンを停止
2020年6月 大洋塩ビ(大阪) 158千トン停止(2022/3/31 三井化学離脱、東ソー84%/デンカ 16%に)

 

9.アセトアルデヒド

昭和電工  2009年に徳山石油化学 140千トンを停止
      
2017年 大分工場 160→48千トン


10.アクリロニトリル

旭化成、2014年8月、川崎工場(150千トン)を停止、水島の269千トンのうち78千トンを他製品用に転用

11.合成ゴム

注 JSRは合成ゴムをENEOSに売却、2022年4月1日よりENEOSマテリアル

 2021/5/13 JSR、合成ゴム事業をENEOSに売却

12.MMAモノマー

13 BTX  

  2020 2021 増減

 増減内訳

ベンゼン 5,425 5,022 -403  全てENEOS
トルエン 2,371 2,085 -286
キシレン 8,543 8,289 -254

ENEOSは2021年10月に知多製造所のBTX、パラキシレンを停止、
2022年10月を目途に出光興産に設備を譲渡する。

2020/10/29 ENEOS、愛知・知多製造所停止へ

14.パラキシレン

ENEOS 2021/10 知多の400千トン停止(上記参照)

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