英政府、オミクロン株対応のModernaの2価ワクチンを承認、日本も秋に2価ワクチンの接種開始へ

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英政府は8月15日、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」に対応したワクチンを承認したと発表した。米Moderna製で、成人のブースター接種(追加接種)に用いる。

英メディアによると、従来型とオミクロン型の両方に対応する「2価ワクチン」("bivalent" vaccine)が承認されるのは世界初という。

英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は今回の承認について、追加接種によって従来株とオミクロン株「BA.1」の両方に対して「強い免疫反応」が見られたことを示す臨床試験のデータを基に判断したと説明している。

また、現在主流となっているオミクロン株の派生型「BA.4」と「BA.5」に対しても「良好な免疫反応」が見られることが予備的な分析で示されているとしている。

Modernaによると、オーストラリア、カナダ、欧州連合(EU)で同じワクチンの承認を申請しており、数週間程度で複数の承認を得られる見通しという。

付記

米国 FDAは8月31日、Moderna とPfizerがそれぞれ開発した「2価ワクチン」(従来の新型コロナウイルスに対応する成分と、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンの2種類を含む)について、追加接種に対する緊急使用の許可を出した。

Modernaのワクチンについては18歳以上、Pfizerワクチンについては12歳以上で、ワクチンを2回接種したり、さらにブースター接種をしたりしてから少なくとも2カ月経過した人が対象。

副反応については、これまでのワクチンと同様の症状が出るとみられるという。

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厚生労働省は8月8日、高齢者の重症化を防ぐとともに若い世代も含め社会全体の免疫をあげるため、新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を、2回目までのワクチン接種を終えたすべての人を対象に、10月中旬以降に開始する方針を決めた。

新しいワクチンは、従来株に由来する成分とオミクロン株のひとつ、「BA.1」の2種類を組み合わせた「2価ワクチン」と呼ばれるもの。

使用を想定しているのはPfizerとModernaが開発中のワクチンで、薬事承認されれば来月にも輸入し、自治体への配送を開始する。


PfizerとBioNTech は 、オミクロン株対応のCOVID-19ワクチンを日本の厚生労働省に承認事項一部変更申請した。


新型コロナウイルス(SARS-CoV 2)の起源株とオミクロン株BA.1系統のスパイクタンパク質をそれぞれコードする2種類のメッセンジャーRNAを含む2価ワクチンであり、生理食塩水での希釈が不要な製剤(RTU製剤)になる。

本剤は、BioNTech が所有するmRNAワクチン技術に基づき、BioNTech とPfizerが共同開発している。

Moderna日本法人は8月10日、追加接種用 2価ワクチンを、18 以上を対象とした追加接種用ワクチンとして厚生労働省に承認事項一部変更申請を行った。

従来のワクチンのmRNA-1273 オミクロン株対応のmRNA でいる。



付記

新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したPfizer/BioNTechとModernaの2価ワクチンについて、厚生労働省は9月12日、専門家部会の審議を経て、国内での製造販売を特例承認した。
9月19日の週にも、4回目接種の対象となっている60歳以上の高齢者、持病のある18歳以上、医療従事者から接種を始める。

ファイザー製は12歳以上、モデルナ製は18歳以上に使う。

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