英国の君主を自国の君主・元首として戴く、個々の独立した主権国家で、英国以外に14カ国ある。
君主は英国に在住しているため、英国以外の国では総督が代理を務める。
United Kingdom | ||
北米 | 1 | Canada |
カリブ海 | 8 | The Bahamas 、Jamaica、Belize、St. Kitts and Nevis(St. Christopher and Nevis)、 Antigua and Barbuda、St. Lucia、St. Vincent and the Grenadines、Grenada |
南太平洋 | 5 | Australia、New Zealand、Solomon Islands、Papua New Guinea、Tuvalu |
以前は下記の国々もメンバーであったが、順次、離脱した。
Ireland (1949)、India (1950)、Pakistan (1956:Bangladesh 独立前)、Ghana (1960)、South Africa (1961)、Tanganyika (Tanzania) (1962)、Nigeria (1963)、Uganda (1963)、Kenya (1964)、Malawi (1966)、Guyana (1970)、The Gambia (1970)、Sierra Leone (1971)、Ceylon (Sri Lanka) (1972)、Malta (1974)、Trinidad and Tobago (1976)、Fiji (1987)、Mauritius (1992)、 Barbados(2021)
なお、Rhodesiaは白人政権が1965年に一方的に独立を宣言し、エリザベス女王を女王としたが、女王が拒否した。
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1992年のMauritiusの離脱後は永く離脱はなかったが、カリブ海の島国Barbadosが2021年11月30日、 「植民地だった過去からの脱却」を理由に、エリザベス英女王を元首とする「英連邦王国」を離れ、立憲君主制から共和制に移行した。
君主制廃止に関心を示す国は他にも複数あるとされる。
英報道によると、バルバドスの他にカリブ海地域では、ジャマイカ、グレナダ、ベリーズ、バハマ、アンティグア&バーブーダ、St.キッツ&ネヴィスの6カ国で共和制への移行が検討されている。
オーストラリアで5月に就任した労働党出身のアルバニージー首相は、英国との関係について「親と新参者ではなく、対等な立場にある」と述べた。今後、共和制移行をめぐる議論が再び活発化する可能性がある。
これまで多数の国々が離脱する中、残留しているのはエリザベス女王であったことが大きいと思われる。
エリザベス女王が逝去し、チャールズⅢ 国王が元首となったのを機に、離脱する国が出る可能性がある。
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