運転開始から40年が近づく鹿児島県の川内原子力発電所1号機と2号機について、九州電力は10月12日、運転期間を20年延長するための認可を原子力規制委員会に申請した。
福島第一原発の事故のあと、原発の運転期間は原則40年に制限されており、川内原発は運転開始から40年が、1号機は2年後の2024年7月に、2号機は3年後の2025年11月に迫っている。
九州電力は申請に必要な「特別点検」を10月12日に終了、原子炉や格納容器などの健全性を確認した結果、運転開始後60年の時点でも問題ないことを確認したとしている。
全国では、これまでに4基が原子力規制委員会の審査に合格し、運転延長が認められているが、3基は重大事故対策工事中で、稼働は1基のみ。
川内1号機、2号機は重大事故対策工事は完了している。
運転開始 万KW 運転延長認可 現状 関西電力 高浜① PWR 1974.11 82.6 2016/6/20 重大事故対策工事中 2023/6-7 運転再開 関西電力 高浜② PWR 1975.11 82.6 関西電力 美浜③ PWR 1976.3 82.6 2016/11/16 稼働中 原電 東海② BWR 1978/11 110.0 2018/11/7 重大事故対策工事中 2024/9完了見込み 九州電力 川内① PWR 1984/7/4 89.0 今回申請 稼働中 川内② PWR 1985/11/28 89.0
2016/6/22 関電高浜1、2号機の20年延長、規制委が認可2018/11/10 東海第2原発の運転延長を認可
これまでに再稼働した10基の状況は下記の通り。
2022/8/26 政府 原発7基 再稼働目指す、次世代の原子炉開発検討 補正
20年延長
認可現在
稼働特定重大事故等対策 運転再開
玄海 繰上げ次期定検 期限
停止完了 再
稼
働関電 高浜 3号 〇 v 4号 定検 v 10/21 →延期 美浜 3号 2016/11/16 〇 2021/10 7月下旬 9/26 大飯 3号 特定 8/24 12月 4号 〇 (8/24) 8月 8/12 四国 伊方 3号 〇 v 2023/2/23 九州 玄海 3号 定検
特定8/24 2023/12/17 4号 定検 9/13 2023/2/16 川内 1号 今回
申請〇 v 2023/2月中旬 2号 〇 v 2023/5 合計 10基 6基
認可済みだが稼働をしていない原発は下記の通り。
20年延長
認可特定重大事故等対策完了 運転再開 政府方針 認
可
済東電 柏崎
刈羽6号 2022/7 ? 地元の理解を得るため、国が前面に立って対応 7号 原電 東海 2号 2018/11/7 2024/9 ? 関電 高浜 1号 2016/6/20 2023/5 2023/6 安全確保の工事完了待ち 2号 2023/7 東北 女川 2号 2023/11 2024/2 中国 島根 2号 今年度中 合計 7基
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