英国の次期首相にSunak元財務相

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英国の次期首相にSunak元財務相(42歳)が決まった。



10月20日のLiz Truss首相の辞意表明を受け、前回の選挙に出た候補のうち、3位だったPenny Mordaunt下院院内総務は10月21日、先頭を切って出馬を正式表明した。

前回、ずっとトップを走りながら、決戦でTruss女史に破れたSunak元財務相は既に100人の推薦を得た。

7月7日に与党・保守党の党首・首相辞任を発表したBoris Johnsonは、22日午後の時点で出馬に必要な100人の推薦を集めたと報じられた。

2022/10/23 英国の次期首相選び開始 


カリブ海のドミニカ共和国で家族と休暇中だったJohnson氏は、急きょ帰国し、22日午前にロンドンに到着した。

帰国したJohnson前首相とSunak元財務相は22日に会談し、与党・保守党の党首選について話し合った。党内の亀裂を深める恐れのある決選投票を避けることが目的だという。Johnson前首相は23日にはMordaunt下院院内総務に対し、出馬を断念して自身を支持するよう求めたが、Mordaunt氏は要請を拒否した。

その後、Johnson前首相は23日夜(日本時間24日早朝)に不出馬を発表した。立候補の条件を満たす「102人の推薦人という非常に高いハードルをクリアした」ものの、「悲しいことにこの数日間でこれは正しいことではないとの結論に達した」、「議会で党が団結していなければ効果的な政治ができない」と述べ、出馬しないことを明らかにした。

BBC放送によると、Sunak氏は23日夜の時点で約150人の推薦を獲得し、Mordaunt氏は20人余りにとどまる。(24日の朝には90人を集めたと報じられた。)


党首選を運営する保守党の委員会は10月20日、党首選への立候補に議会下院の同党所属議員357人のうち100人の推薦を必要とするルールを決めた。前回の党首選では必要な推薦人の議員は20人だったため8人が立候補し、時間がかかった。今回は短期間で選出できるよう、立候補のハードルを高めた。

立候補は10月24日の英時間午後2時(日本時間午後10時)に締め切った。

Mordaunt氏は100人の推薦が集まらず、撤退を表明した。

結局、100人の推薦を得て立候補したのはSunak元財務相だけのため、Sunak元財務相が保守党党首となり、自動的に首相となる。

10月25日にチャールズ国王の任命を受けて首相に就任し、イギリスでは20世紀以降、最も若く(42歳)、初のアジア系の首相となる。ヒンドゥー教徒である。

Sunak氏は、「イギリスが深刻な経済の課題に直面していることは疑いの余地がない。国が安定と団結を必要としている今、党と国を1つにすることを最優先に取り組む」と、決意を述べた。



前選挙時点の
肩書
 前選挙時 前回選挙 今回
7/13 7/14 7/18 7/19 7/20 9/5
Rishi Sunak 前財務相

7月5日に財務相を辞任。両親はインド系で東アフリカから移住
昨年まではジョンソン氏の後継者として有力視されていた。

新型コロナウイルス対策として打ち出した一連の経済対策は高い支持を得たが、
妻の税金申告漏れや、ジョンソン氏とともにロックダウン中のパーティーに参加し罰金を科されたことがイメージダウン

88 101 115 118 137 唯一
立候補
Ms Liz Truss 外相 3人の首相下で、環境相、貿易相、女性担当相を続け、現在は外相。
「就任初日から」減税政策を始めると約束した。
50 64 71 86 113 退陣
Ms Penny Mordaunt 通商政策担当閣外相 元防衛相で、前回首相選挙でHuntを支持したため、Johnson首相に解任された。
EU離脱の熱心な支持者。
67 83 82 92 105 推薦
未達
Boris Johnson 首相 不出馬 不出馬

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