年金運用、7~9月期マイナス1.7兆円  赤字は3四半期連続

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公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は11月4日、保有資産の金融マーケットでの運用が2022年7~9月期は1兆7220億円の赤字だったと発表した。

運用成績の赤字は1~3月期から3四半期連続になった。3四半期連続の赤字はリーマン危機が起きた2008年7~9月期から09年1~3月期までの3四半期以来、約13年ぶりになる。

株式の赤字の多くは期末時点での時価に基づく評価損であり、全額が実現した損益ではない。


2022年度第2四半期末現在運用資産額は192兆968億円である 。2001年度からの累積損益は、2021年度末には105兆円を超えたが、今回は99兆9567億円となった。

2020年4月1日からの5カ年における基本ポートフォリオは下記の通り。

「長期的に年金積立金の実質的な運用利回り(運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたもの)1.7%を最低限のリスクで確保することを目標とし、この運用利回りを確保するよう、基本ポートフォリオを定め、これに基づき管理を行うこと」とされた。

基本ポートフォリオは下記の通り。

国内債券 25%
外国債券 25%
国内株式 25%
外国株式 25%

過去については 右記を参照   2016/9/3 年金運用、4-6月で5.2兆円の損失 


2001年度からの運用実績の推移は下記の通り。


単位:億円

年度 年度損益 累積損益
2001 -5,874 -5,874
02 -24,530 -30,404
03 48,916 18,512
04 26,127 44,639
05 89,619 134,258
06 39,445 173,703
07 -55,178 118,525
08 -93,481 25,044
09 91,850 116,894
10 -2,999 113,895
11 26,092 139,987
12 112,222 252,209
13 102,207 354,416
14 152,922 507,338
15 -53,098 454,240
16 79,363 533,603
17 100,810 634,413
18 23,795 658,208
19 -82,831 575,377
20 377,986 953,363
21 100,925 1,054,288
22上 -54,721 999,567

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