Amgen Inc., Horizon Therapeutics Plc を約278億ドルで買収

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米製薬会社Amgen Inc.は同業のHorizon Therapeutics Plc を約278億ドルで買収することで合意した。両社が12月12日に発表した。

Horizon は11月29日に、Amgen Inc、Janssen Global Service、Sanofi の3社との間で、それぞれ売却の初期的な交渉を行っていると発表した。

Amgenは他の2社との買収合戦に勝利した。

同社にとって過去最大規模の買収で、Amgenは1株当たり116.5ドルの現金を支払う。これは11月29日のHorizonによる発表時の終値を約48%上回る。

同社は、Citigroup とBank of America による285億ドル規模のつなぎ融資の与信枠を通じ、買収資金を調達する。

Amgenは買収を通じて、Horizon Therapeuticsの持つ甲状腺眼症治療薬「Tepezza」と痛風治療薬「Krystexxa」という2つの成長製品を手に入れる。いずれも米FDAからオーファンドラッグの指定を受けており、通常の新薬より長い市場独占期間が付与されている。

Amgenの主力の関節リウマチ治療薬「Enbrel」が競争激化に直面し、乾癬治療薬「Otezla」などの主要製品も今後数年で特許切れを迎えようとする中、新たに獲得する製品が防波堤になることを期待している。

買収の目玉は、目の周りの組織が腫れて損傷する希少疾患の甲状腺眼症の治療薬「Tepezza」で、治療薬として米国で唯一承認されており、年間20億ドル近くの売上高を上げている。
Horizonは11月にこの治療薬の売上高見通しを上方修正し、米国外での販売拡大と国内の成長により、ピーク時の売上高が40億ドル以上になると予想した。

但し、Tepezzaの売上高は2021年第3四半期に6億1600万ドルの過去最高を記録して以降、3四半期連続で減少し、22年第3四半期には4億9100万ドルとやや回復している が、売り上げが停滞しているという懸念を完全に払拭することはできない。

Horizon のもう1つの主力品であるKrystexxaの2021年の売上高は5億6550万ドルだった。2028年には13億6000万ドルまで伸びると予測されている。


Amgenにとっては、8月に行った米ChemoCentryx Inc, 買収に続くM&Aとなる。

Amgenは8月4日に米同業のChemoCentryx Inc, を37億ドルで買収することで合意したと発表した。昨年遅くに承認されたChemoCentryxの期待の血管炎薬「TAVNEOS」が狙い である。別の少なくとも2種類の免疫障害治療薬候補も入手できる。

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