三井化学アグロは、農薬、肥料等の研究、開発、製造、販売、輸出入、非農業用殺虫剤の製造販売、建築資材の防虫、防蟻、防湿等の環境管理を業とする。
同社は、有機合成力を基盤に創出した独自の原体をベースに、地域別戦略に基づく国内外での農薬事業の拡大と、農薬事業の周辺領域であるPPM (Professional Pest Management)事業の拡大という成長戦略を通じて、持続的な農業の促進とQoL向上へ貢献することで、「農業化学品分野においてグローバルに存在感のある研究開発型企業」となることを目指している。
同社は2021年9月10日、Meiji Seikaファルマの農薬事業を取得することに合意したと発表した。
Meiji Seikaファルマは、非中核である農薬事業から撤退し、強みを持つ医療用医薬品の感染症領域に経営資源を集中させる。
Meiji Seikaファルマの農薬事業は、研究開発型事業として、「自然環境に配慮した農薬を提供し、農業の生産性を向上させることにより、世界的な食糧問題の解決に寄与する」というビジョンを掲げている。また、これまでにも世界初の抵抗性誘導型殺菌剤であるプロベナゾールをはじめ、特徴的な非選択性除草剤であるグルホシネートPやミツバチ等に対する環境影響に配慮しグローバル市場での拡販を狙う殺虫剤フルピリミンに代表される独創的な創農薬を実現しており、高い研究開発力を有している。
農薬事業の売却にあたり、Meiji Seikaファルマは100%子会社の㈱MMAGを設立し、同社に農薬の製造販売事業(Meiji Seikaファルマの完全子会社である Meiji アグロケミカル及び Meiji Pharma Korea Co., Ltd.の全株式を含む)を吸収分割の方法で承継させた上で、新会社MMAGの全株式を三井化学アグロに譲渡する。
アグロは2022年1月4日、Meiji Seikaファルマの農薬事業取得を完了した。株式譲渡価額は422 億円(概算)である。
三井化学アグロは2023年1月24日、昨年度にMeiji Seikaファルマから取得した㈱ MMAGとの合併をはじめとしたグループ内企業の再編を行い、併せて、再編後のグループ各社の社名を変更すると発表した。
三井化学アグロは、三井化学クロップ&ライフソリューションに改称する。
再編は下図の通り。
- MMAGを三井化学アグロに吸収合併(2023年3月31日付)
- MMアグロケミカルを宇都宮化成工業に吸収合併(2023年4月1日付)
- 三井化学アグロの韓国支店法人の機能をMMアグロコリアに統合(条件が整い次第速やかに実行)
- エムシー緑化は変更無し
再編後の社名と相互関係は下図の通り。
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