ホンダとLG Energy Solution のEV用リチウムイオンバッテリーの生産合弁会社であるL-H Battery Company, Inc.は2月28日、米国オハイオ州Jeffersonville の工場建設予定地 で鍬入れ式を行い、工場の建設に着工した。
新工場は年間生産能力40GWhで、2024年末までの建設完了を目指す。その後、2025年中に北米で生産・販売されるEV用にポーチ型バッテリーセルとモジュールの量産を開始し、全量を北米にあるHondaの四輪車生産工場へ供給する。約2,200人の雇用を創出する 。
新たな合弁会社は2022年中に設立される予定で、出資比率はLGが51%、ホンダが49%とされる。
両社は総額約44億USドルを投資し、米国に生産工場を建設する。今後、建設地の確定を経て、2023年初頭に着工し、2025年中の量産開始を予定している。
両社は、急速に成長する北米の電動化市場において、タイムリーで安定的にバッテリーを現地調達することが重要との共通認識に基づき、今回の合意に至った。韓国バッテリーメーカーが日本の完成車メーカーと合弁会社を設立する最初の事例となる。
両社は2023年1月13日、EV用リチウムイオンバッテリー生産の合弁会社を正式に設立したと発表した。
- 社名:L-H Battery Company, Inc.
- 所在地:オハイオ州Jeffersonville
- 資本金:2億1千万USドル(出資比率:LGES 51%、Honda 49%)
年間生産能力:40GWh
2024年末までの建設完了を目指す。その後、2025年中に北米で生産販売されるEV用にリチウムイオンバッテリーの量産を開始し、全量をHondaの北米工場へ供給する予定。
LG Chemは2023年2月17日、ノースカロライナ州に本社を置く鉱山会社Piedmont Lithiumとの間で計20万トン規模のリチウム精鉱"SC6" (含有量6%のリチウムを含むリシア輝石) 購買契約を締結した発表した。
Piedmont LithiumはカナダQuebecの鉱山から出るリチウム精鉱を今年3四半期から年間5万トンずつ4年間、LG化学に供給する。 これはリチウム約3万トンを抽出できる量で、高性能電気自動車約50万台相当の規模である。
韓国電池素材メーカーの中で北米産リチウムを確保したのはLG化学が初めてで、北米産リチウム精鉱を使えば、米政府のインフレ削減法(IRA)による税制優遇基準(新車購入税控除、電池製造の先進製造業生産控除)を満たす。
2023/2/20 LG Chem、北米産リチウム精鉱購買契約を締結
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LG の拠点
2023/2/24 Ford、トルコでの電池JVの相手をSKからLGに変更
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