三井物産は、英国でのCambridge-1 を参考にした。

NVIDIA は2021年7月、英国で最もパワフルなスーパーコンピュータ Cambridge-1 を発表した。これにより、トップ サイエンティストやヘルスケアの専門家がAI とシミュレーションのパワフルな組み合わせを利用し、デジタル バイオロジーの革命を加速し、世界をリードする英国のライフサイエンス産業を強化する。

設立パートナーである AstraZeneca、GSK、Guy's and St Thomas' NHS Foundation Trust、King's College London、Oxford Nanopore などの英国組織と共に、デジタル生物学によって英国のヘルスケア研究を推進し、疾病のより深い理解と医療の飛躍的進歩を実現することを目指している。


AstraZenecaは
ディープラーニングと AI で新薬の開発を加速、GSKはCambridge-1 の計算リソースを利用して、大規模データベースの遺伝学根拠を活用し、世界を変える医薬品を開発している。

King's College London は人間の脳の人工 3D MRI 画像を合成可能なディープラーニング モデルを作り、さまざまな要因が脳、解剖学的構造、病状に影響を与える仕組みを研究している。

Guy's and St Thomas' NHS Foundation Trust は異種システムから大量の患者データを処理、取り扱い、対応する。

NHS はスーパーコンピューティングのパワーを必要とする AI テクノロジを利用し、データを分析し、クリーンアップしている。

Oxford Nanopore はゲノミクス研究を加速している。

https://www.nvidia.com/ja-jp/industries/healthcare-life-sciences/cambridge-1/



今回、日本で参加する各社の狙いは次の通り。

アステラス製薬: AI や大規模シミュレーションは、低分子化合物の研究以外にも、抗体、遺伝子治療、細胞医療、標的タンパク質分解誘導、次世代ファージセラピー、mRNA 医薬の研究などに幅広く活用できると考えている。

第一三共:AIおよびTokyo-1の最先端のGPUリソースを駆使することで、大規模演算を行い、創薬活動を加速させることができる。医薬品デリバリーの改善、個別化医療など、新たな価値を患者に提供できる可能性に期待。

小野薬品工業:高品質なシミュレーション、画像解析、映像解析、言語モデルなど、利用範囲は非常に広い。

三井物産:製薬業界が計算創薬のための最先端のツールでこの状況を一変させることができるイノベーションハブを構築する。