日本経済新聞によると、米国の天然ガス会社Tellurian Inc.は同社のDriftwood LNG計画について日本やインドの企業と出資交渉をしている。資金調達にメドをつけて2027年の生産開始を目指す。
Tellurian Inc.は 第一期として年産約1100万トンのLNGプラントを南部ルイジアナ州で計画している。
Driftwood LNG計画は年間約2,760万トンのLNG輸出施設で、フェーズ1ではLNGプラント2基(年間最大1,100万トン)を建設する。建設および操業に必要な全ての主要認可を取得し、詳細設計を約30%まで進めており、約1,200エーカーの不動産の購入およびリースを完了している。
同社は2022年4月、Driftwood LNG ターミナルの第1期工事を開始するため、米国建設会社Bechtel Energyと締結したEPC(設計・調達・建設)契約に基づき、プロジェクトを進めていくと発表した。
Bechtelは、解体工事、土木工事、重要な基礎工事を請け負う。設計はすでに約8割を終えた。米国石油サービス大手 Baker Hughesが、2つの天然ガスタービンの製造を請け負う。
2023年2月末までに計10億ドル(約1300億円)を投じている。
Tellurian Inc.は、同社が過半を維持する格好で2〜3社の出資企業を募っており、「日本企業やインド企業も関心を持っている」という。石油メジャーや米国の上流企業とも接触している。
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米国では多くのLNG計画が進展している。
Venture Global LNG は3月13日、Louisiana 州のPlaquemines LNG export plantの第二期計画を決定したと発表した。2025年ごろまでに計約2000万トンを生産する。
Venture Global LNGはルイジアナ州の2カ所にLNG施設を持ち、それぞれで増設を検討していた。
2021/11/11 Sinopec、米企業と20年間のLNG売買契約に調印
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Port Arthur LNGの第1期は全ての手続きを完了しており、液化設備2系列、LNGタンク3基その他からなり、年間11百万トンのLNG輸出を目指していた。その後、能力を1350万トンに変更した。将来的には4つの液化トレインで最大年間2,700万トンのLNG生産を計画している。
Saudi Aramco と米国のSempra Energyは2020年1月6日、Aramco Services Company が Sempra LNG がテキサス州で開発中のPort Arthur LNG export projectに参加する Interim Project Participation Agreement に調印したと発表した。
AramcoがPort Arthur LNG の第1期分 年間1100万トン(その後、1350万トン)のうち500万トンのLNGを20年間引き取るとともに、第1期計画に25%出資する。今後、最終確定し、正式契約を結ぶ。
しかし、Sempraは2021年6月、この契約がキャンセルされたと発表した。Aramcoの方針見直しによるとされている。
2020/1/14 Saudi Aramco、米国でPort Arthur LNG計画に参加
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