トヨタ、米国でバッテリーEV生産、電池工場に追加投資

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トヨタは6月1日、米国でのバッテリーEV(BEV)生産と電池工場への追加投資で電動化への取り組みを強化すると発表した。

・Toyota Motor Manufacturing Kentucky, Inc.(TMMK)で2025年からバッテリーEVのSport Utility Vehicle(3列シートSUV)を生産開始する。
  
  トヨタが米国でBEVを生産するのは初めてで、Toyota Battery Manufacturing, North Carolinaで生産する電池を搭載する。

・Toyota Battery Manufacturing, North Carolina

  2021/11、ノースカロライナ州のGreensboro-Randolph Megasiteでの建設決定、投資額 12.9億ドル

  2022/8、25億ドルの追加投資発表

  今回、21億ドルを追加投資し、インフラ整備 (総投資額は59億ドル) 
  
  拡大する電動車の需要に必要なリチウムイオン電池を生産・供給
    2025年稼働予定、ハイブリッド車(HEV)、バッテリーEV(BEV)用電池を生産

トヨタの米国での電池製造の動きは下記の通り。

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米国ではホンダはLG Energy Solutionと組んでいる。

2023/3/7 ホンダとLGの米バッテリー工場 起工式 

日産自動車は日米英のバッテリー事業(NECとのJV)を中国のエンビジョンAESCに売却した。

2017/8/15 日産自動車とNEC、バッテリー事業を譲渡

日産は現在もエンビジョンAESCから電池を購入するとともに、英国での同社の増設に協力している。ただし、中国企業が80%出資するエンビジョンAESCの電池を採用した場合、米国で昨年8月に成立した「インフレ抑制法」で税制優遇を受けられない懸念があり、2つめの電池調達先を検討している。


EV減税の対象となる新車について、北米地域での最終組み立てを義務付け、さらにEV用電池の原材料である重要鉱物の調達先を、米国か、米国と自由貿易協定(FTA)を結んでいる国に事実上制限する。

主な要件(控除額は個人の場合) 
税額控除額
価格が5.5万ドル(バンやSUV、ピックアップトラックは8万ドル)未満であること 必須 -
車両の最終組み立てが北米(米国、カナダ、メキシコ)で行われていること 必須 -
①電池材料の重要鉱物のうち、調達価格の40%(2027年から80%)が自由貿易協定を結ぶ国で採掘あるいは精製されるか、北米でリサイクルされていること どちらか
必須
3,750ドル
②電池用部品の50% (2029年から100%) が北米で製造されていること 3,750ドル


2023年3月28日に「重要鉱物のサプライチェーンの強化に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定」(日米重要鉱物サプライチェーン強化協定:日米CMA)が署名され、即日発効となった。米国は、同協定をインフレ抑制法(IRA)上のFTAとみなす。



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