米Chevron、Hess Corporationを530億ドルで買収

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米石油大手Chevronは10月23日、米同業Hess Corporationを530億ドルで買収すると発表した。

買収は全額、株式交換方式で行う。Hess株主は1株あたりChevron株 1.025株を受け取る。負債込み
の買収額は600億ドルとなる。

Hessの買収により、Chevronの既に有利なポートフォリオがアップグレードされ、多様化される。

買収完了後1年以内のコストシナジーは約10億ドルとなる見込み。

Chevronは買収完了後、自社株買いプログラムを25億ドル拡大し、年間200億ドルの上限まで引き上げる意向という。


Hessの主要事業は次の通り。


ChevronとHessの主要事業地域

1. ガイアナ事業(南米ガイアナ及びスリナムでの石油およびガスの探査・生産)

南米ガイアナ沖のStabroek鉱区(総面積26,820平方キロメートル)では、ExxonMobil(権益保有比率45%)、Hess(同30%)およびCNOOC(同25%)により組成されるコンソーシアムが2015年にLiza油田を発見して以降、30以上の油田が発見された。2022年4月には、同鉱区の可採埋蔵量が110億バレルを上回ることが明らかにされた。

ExxonMobilとパートナーは、ガイアナ環境保護庁(EPA)に対して、同鉱区で試掘井と評価井を合わせて35坑を掘削することについて申請を行っていたが、2023年7月にこれが認められた。掘削は2023年第3四半期に開始される予定で、2028年まで続く可能性があるという。

今後の10年にわたる生産拡大が期待されている。

2016年にHessは隣接のスリナム沖のBlock 42 の1/3の権利を取得した。 その北側のDeepwater Block 59は2017年にHess、ExxonMobil、Equinor が取得した。

2.シェール事業: (上図)

  • Hessは、主にBakkenシェールプレーンとPermian盆地でのシェール資産を保有しており、これらの地域での探査・生産活動を展開している。
  • これらのシェールプレーンは、アメリカにおける重要なエネルギー生産地域であり、Hessはこれらの地域で高い生産能力を持つことから、国内のエネルギー供給の一翼を担っている。

 HessのBakken資産は、ChevronのDJおよびPermian Basin にさらに優れた米国のシェールポジションを追加し、国内のエネルギー安全保障を一層強化する。


3. Gulf of Mexico

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4. Malaysia / Thailand



買収完了は来年上半期ごろの予定。ヘスのジョン・ヘス最高経営責任者(CEO)は買収完了後にシェブロンの取締役会に入る。

ChevronのCEOは「独占禁止法上の懸念はない」とし、今回の買収は「エネルギー安全保障にとって素晴らしいことだ」と述べた。

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