トヨタ、米国での車載用電池生産に約80億ドルを追加投資

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Toyota Motor North America, Inc.は10月31日、北米の電池工場であるToyota Battery Manufacturing, North Carolina に約80億ドルを追加投資し、約3,000人を新たに雇用すると発表した。

Toyota Battery Manufacturing, North Carolinaは、Toyota Motor North America, Inc. 90%、豊田通商 10%出資

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これまでの経緯:

1.トヨタは2021年12月7日、Toyota Motor North Americaの車載用電池工場の建設地について、ノースカロライナ州のGreensboro-Randolph Megasiteに決定したと発表した。

車載用電池工場の名称は、Toyota Battery Manufacturing, North Carolinaで、豊田通商が 10%出資する。

2025年の稼働開始で、4本の生産ラインでそれぞれ20万台分のリチウムイオン電池を生産する予定。将来、少なくとも生産ラインを6本に拡張し、合計で年間120万台分の電池を供給することを目指す。

投資額は約12億9,000万ドル(用地、建物の費用を含む)で、1,750人の米国での新規雇用を創出することを見込んでいる。新工場では100%再生可能エネルギーを使用する予定。

2022/9/2 ホンダとLG Energy Solution、米国にEV用バッテリー生産合弁会社設立に合意 に記載

2.トヨタ自動車は2022年8月31日、需要が拡大するバッテリーEVの供給に向け、日本および米国において最大7,300億円(約56億ドル)を投資し、2024~2026年の車載用電池生産開始を目指すことを決定したと発表した。

日本および米国合わせて、最大40GWhの生産能力増強を目指す。

日本では、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(トヨタ 51%、パナソニック49%:車載用高容量/高出力角形電池の開発・製造・販売:2020/4/1 操業開始)の姫路工場、およびトヨタの工場・所有地に合計約4,000億円、

米国ではToyota Battery Manufacturing, North Carolina(Toyota Motor North America, Inc. 90%、豊田通商 10%出資)に約3,250億円(約25億ドル)を新たに投資し、車載用電池生産を増強する。

3.トヨタ自動車は2023年6月1日、需要が拡大する米国市場でのバッテリーEVの供給に向け、米国におけるBEVの生産工場の決定と、電池工場への追加投資を発表し た。

 1) 米国初のBEV生産工場

2025年からToyota Motor Manufacturing Kentucky, Inc.で、BEVの新型車となる3列シートSUVを生産開始することを決定した。トヨタが米国でBEVを生産するのは初めてで、同車両には、Toyota Battery Manufacturing, North Carolinaで生産する電池を搭載する予定

 2) 電池工場への追加投資

Toyota Motor North America, Inc.と豊田通商は、今後の電池の需要増を見据え、将来の拡張に備えた土台づくりとして、現在建設中のTBMNCに、21億ドルを追加投資し、インフラ整備を進めることを決定した。

今回の発表で、TBMNCへの総投資額は59億ドルに達し、TBMNCは拡大する電動車の需要に必要なリチウムイオン電池を生産・供給 する。

2023/6/5 トヨタ、米国でバッテリーEV生産、電池工場に追加投資

4.Toyota Motor North America, Inc.とLG Energy Solutionは2023年10月5日、米国で生産するトヨタのバッテリーEVに搭載するリチウムイオン電池の 購入契約を締結したと発表した。

この契約により、LG Energy Solutionは同社のミシガン工場に約4兆ウォン(約30億ドル)を新規投資し、専用ラインを構築し、2025年から年間20ギガワット時(GWh)相当の「NCMA」(正極活物質にニッケル、コバルト、マンガン、アルミニウムを使用)リチウムイオン電池セルとモジュールをトヨタのケンタッキー州の工場に供給する。年間でEV 25万台以上分の供給量となる。

2023/10/6 トヨタ、LG Energy Solution と米国でバッテリーEV用電池の長期購入契約を締結

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上記の通り、米国電池事業にこれまで59億ドルを投資しており、今回の約80億ドルの追加投資でTBMNCにおける累計投資額は約139億ドルとなり、雇用は5,000人を超える予定。

今回の追加投資により、バッテリーEV用電池の生産能力を増強し、Toyota Motor Manufacturing Kentucky, Inc.で生産する新型3列シートSUVのBEVに搭載するほか、プラグインハイブリッド (PHEV) 用電池も生産する。

新たに8本の生産ラインを順次立ち上げ、BEV・PHEV用電池生産ラインを2030年までに計10ラインとすることで、年間30GWh以上の生産が可能となる。これに加え、上記4.のLGからの購入が加わる。

LGESの工場を合わせれば、2026年時点で北米で必要なEV電池はほぼ確保できたとみられる。

トヨタはEVの世界販売台数を2026年に150万台、2030年に350万台まで引き上げる計画を掲げている。(2022年の販売実績は2万4000台)


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