東京ガス、米の天然ガス開発・生産事業会社「Rockcliff Energy II」の全株式取得

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東京ガスは12月16日、100%子会社の東京ガスアメリカが出資するTG Natural Resources LLCを通じて、Quantum Energy Partnersが出資する米国テキサス州・ルイジアナ州における天然ガス開発・生産事業会社 Rockcliff Energy II LLCの全株式を取得することを決定した。2023年12月29日に約2,700百万米ドル(約4,050億円)で取得完了予定。

買収資金は協議中だとしたうえで「Rockcliffの持つローンを引き継いだり担保付きの融資を受けるなど、キャッシュと併せて最適な組み合わせを考えていく」としている。



東京ガスは2017年5月、テキサス州においてガス等の開発を行うためにCastleton Commodities International が設立したCastleton Resources の株式30%を取得し、米国でのガス開発事業の権益を保有することとなった。

Castleton Resourcesは、テキサス州東テキサスに約660km2の鉱区を保有しており、ヘインズビル層におけるシェールガス開発事業や、コットンバレー層におけるタイトサンドガス開発事業等を、傘下の操業会社を通じて行っている。


東京ガスは2020年7月29日、Castleton Resourcesがルイジアナ州で新たなガス田権益を取得するにあたり、同社が実施する増資を引き受け、出資比率を46%から70%超に引き上げ子会社化することを決定した。

子会社化にともないCastleton Resources の社名を2021年3月に「TG Natural Resources LLC」に改称した。

その後、出資比率を約93%とした。

今回の株式取得により、TG Natural Resourcesが保有する天然ガスおよび天然ガス液の生産量は、約330百万立方フィート/日(約9.3百万m3/日、天然ガス相当量)から約4倍の約1,300百万立方フィート/日(約37百万m3/日、天然ガス相当量)、保有エリアの面積は約1,540km2(東京都の約7割)となり、米国テキサス州・ルイジアナ州有数の事業規模となる。


東京ガスグループは、中期経営計画「Compass Transformation 23-25」において、北米でのシェールガス事業の拡大を掲げており、今回の株式取得により海外における収益基盤の構築を見込んでいる。


石油やガスへの底堅い需要が見込まれる中、エネルギー業界ではコロナ禍後の資源価格上昇で潤沢な資金を抱える大手企業によるM&Aが活発化している。

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