SABIC、福建省での石油化学計画で最終決定

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SABICは1月21日、福建省での石油化学計画の最終決定を したと発表した。

2018年9月11日、サウジのSABICは福建省との間で石油化学コンプレックスの建設について覚書を締結した。

詳細は一切触れず、事業の多様化と世界の石化市場でのトップの地位を強化するという戦略に沿ったものとしていた。

2018/9/19 SABIC、BASFも中国で新規エチレンセンター構想

2022年3月、中国政府はSABICと福建省政府が出資するFujian Petrochemical Industrial GroupのJV計画を承認した。

63.3億ドルを投じて福建省古雷镇(Gulei) 石油化学基地に年産180万トン(当初計画は150万トン)のエチレンコンプレックスを建設する。エチレングリコール、PE(2系列)、PP(2系列)、ポリカーボネートなども生産する。PE能力は年産100万トン、PPは年産95万トン。

今回の発表では、SABICが51%、Fujian Fuhua Gulei Petrochemical が49%を出資する。Fujian Fuhua Gulei Petrochemical は Fujian Petrochemical Group と福建省漳州市のJiulongjiang GroupのJVである。

建設は2024年上半期に開始、2027年の第一四半期にスタートする予定。

SABICとしては、幅広い製品の主要マーケットであるアジアでの製造での存在感を高める。

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福建省古雷镇(Gulei)石油化学基地には、Sinopecと福建省政府の50/50JVのFujian Petrochemical Companyが台湾の投資会社Dynamic Ever Investments Ltd (旭騰投資有限公司)との50/50出資で古雷石化(Gulei Petrochemical )を設立し、エチレンコンプレックスを運営している。

エチレンは年産100万トン(当初計画は80万トン)で、EO、EG、SM、PPなどを生産している。

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