米議会上院 ウクライナ支援の予算案可決 成立は不透明な状況

| コメント(0)

アメリカ議会上院はこれまで与野党の対立で宙に浮いていたウクライナへの軍事支援の予算について、2月13日、緊急の予算案を可決した。

緊急予算案は953.4億ドル(約14兆円)にのぼる。ウクライナやイスラエル支援に加え、インド太平洋地域向けの予算も計上した。

2月7日に否決された予算案から、トランプ前大統領の介入で政治問題になっている米国の国境不法移民対策の予算を除外し、ほぼ、前回と同じものである。

2024/2/9 米連邦議会の混迷 

バイデン案 2/7 否決 2/13 可決
ウクライナ支援 614億ドル 601億ドル 600.6億ドル
米国国境不法移民対策  136億ドル 202億ドル

  除外

イスラエル支援 143億ドル 141億ドル 141億ドル
ガザ支援 92億ドル 100億ドル 91.5億ドル
インド-太平洋 74億ドル 48.3億ドル 48.3億ドル
紅海対策 24.4億ドル 24.4億ドル
その他 63億ドル 47.6億ドル
合計 1060億ドル 1180億ドル 953.4億ドル


少数の共和党議員が、米国は海外に多額の金を送るよりも国内問題に焦点を集めるべきだと主張、ウクライナへの支援予算に反対し、徹夜で議場を支配した。

しかし、22人の共和党議員が、ウクライナを見捨てるとロシアのプーチン大統領を大胆にし世界中の安全保障を危うくするとし、大多数の民主党議員とともに賛成票を投じ、早朝に70 対 29で可決した。

民主党系3人はガザ地区の民間人死亡増加を懸念して反対した。

  共和党 民主党系 合計
民主党 民主系無所属 無所属
賛成 22 46 1 1 70
反対 26 2 1 29
棄権 1 1
合計 49 48 2 1 100

民主系無所属はSanders, King 両議員、無所属は元民主党のSinema議員

ただ、野党・共和党の下院議長は、国境の危機的な状況への対応を怠っているとして、この予算案に否定的な考えを示していて、予算案が成立するかは依然、不透明な状況である。

ジョンソン下院議長は共和党の超保守派議員から、移民政策で譲歩を引き出すことなしにウクライナ支援法案を可決させないよう圧力を受けている。超保守派議員が求めているのは亡命希望者全員を強制的にメキシコにとどまらせること、国境に壁を建設することなど、民主党にとっては受け入れがたい内容である。

ーーー

なお、トランプ前大統領は2月10日、Social Media PlatformのTruth Socialで、米政府の対外国支援を返済義務が生じる融資又は紐付き融資に限定すべきだと表明した。反対してきた対ウクライナ追加支援の条件に浮上する可能性がある。

"We should never give money anymore without the hope of a payback, or without "strings" attached. The United States of America should be "stupid" no longer !

コメントする

月別 アーカイブ