三菱商事、カナダ・PAKリチウムプロジェクトへの新規参画

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三菱商事は3月5日、カナダ鉱山会社のFrontier Lithiumが100%保有するカナダのPAKリチウムプロジェクトへの新規参画を目的とし、同プロジェクト権益を引き継ぐ新設会社宛に、25百万カナダドル(約26億円)を出資し、同社の7.5%株式を取得することについてFrontier社と合意したと発表した。同社は併せて、25%迄の株式買増しに係る優先交渉権も取得している。

今回 F/S完了後
Frontier 92.5%

三菱商事 7.5% (+優先交渉権 17.5%)
Frontier 75%

三菱商事 25%
今回の出資の25百万カナダドルは、本プロジェクトの事業化調査や環境許認可取得準備等、プロジェクト建設開始前に必要となる資金に充当される。

カナダ・オンタリオ州のPAKリチウムプロジェクトは、鉱山と精製プラントを含む開発案件で、2013年にリチウム資源のポテンシャルが確認され、その後の探査活動によって順調に資源量が積み増された結果、炭酸リチウム換算で年間約2万トンの生産(EV約30万台相当)が20年超にわたって期待されている。

三菱商事は、PAKリチウムプロジェクトの資源量が北米有数であることに加え、鉱石品位が北米最高水準にあると評価し、リチウム資源の獲得を決定した。
また、本プロジェクトは鉱業が盛んなオンタリオ州に所在し、水力発電由来のクリーンな電力が活用できるため、環境負荷の低いリチウムプロジェクトとなることが期待されていると共に、北米EV市場へのアクセスも良好である。


北米で鉱山の開発から操業、鉱石の精製までの一貫体制を確立し、中国を介さない供給網を整備する。米国は2025年から消費者がEVを購入する際の税優遇で、中国産リチウムを適用外にする方針 で、米中摩擦が激化しても安定供給できる体制を整える。

加えて、採掘予定の鉱区以外に複数の探査鉱区を有しており、今後の探査状況次第では、更なる資源量のアップサイドが見込まれる。






今後は、2027年頃にガラス・セラミック等の工業用途の高品質精鉱、2030年頃に電池用途のリチウム化成品の生産開始を目指し、本プロジェクトの立ち上げに向けてFrontier社との協議を重ねる。

三菱商事は、「中期経営戦略2024」において、リチウム資源事業への投資を含むEX(エネルギー・トランスフォーメーション)関連投資を成長戦略の1つに掲げており、今回の投資はその一環として位置づけられる。今後もリチウムをはじめとした電化に資する金属資源の確保と安定供給に取り組む。

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